_百五十六訓 ページ13
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「オイ!見ろよアキ!!」
「ん?」
三十過ぎのおっさんとは思えない程、満面の笑みでアキと呼んだ男に駆け寄った。
アキは何か嬉しいことでもあったのだろうとどうした?と聞けば、ぱんぱかぱーん!!とでもつくような効果音で長方形の紙を差し出す。
「宇宙旅行三名様招待券!起きたら枕の上に置いてあったんだぜ。こりゃサンタの仕業だな」
「(え、まさかサンタさんの事信じてる…?)」
阿伏兎の同僚の彼、AからはモブBと呼ばれパワーハラスメント(仮)を受けている可哀想なモブだ。
そんな彼は鼻が高そうに副団長に休暇貰って三人で行こう、等と一人盛りあがっていた。
「もちろん
「あぁー……、まあ副団長に頼んでおくよ。俺割と忙しくてさ」
彼のイツメン男三人の旅行という小さな夢は叶うのだろうか。
しょんぼりと肩を落とす彼にアキは小さく微笑んだ。
「ほら、そろそろAさん帰ってくるし。これから小春さん達も来るから」
「補佐さんなんか置いてこうぜ。俺もう寿命縮んじまう」
「あはは、それはどっちもどっちかと…」
苦笑いを浮かべながら否定も肯定もせず、資料を抱えたAくん。基、アキは資料室へと早足に向かう。
チラッとその旅行券を見れば行先は自分の故郷で小さく声を漏らした。
「そういやお前の実家ってどんな?」
「親父が酒屋営んでる。おっかない人だから俺の家には行かない方がいい」
「こんな良い奴育てた人だ、いい人だろ」
「おだてても何も出てこないよ」
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yuuna1202(プロフ) - 本当ですか!嬉しいです!! (2020年12月8日 11時) (レス) id: 1a3b3ba982 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna1202(プロフ) - 私この小説を応援してます!補佐さんが呪術廻戦に転生するのも見てみたいなと思います!? (2020年12月7日 19時) (レス) id: 1a3b3ba982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2020年7月17日 23時