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_百四十八訓 ページ5

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確かに、副団長じゃあ話にならなかった。ならコイツになら話してもいいだろう。


「それが__…」


__…一通り話し終えた後、彼ははぁ、とため息に似た返事をした。
何か気になることでもあったかもしくは原因がわかったのか。そう言えば彼は口を開いた。


「Aさん…。団長の気持ちに気づいてますよね」
「何のこと?」
「とぼけないでください。団長がAさんに向ける感情は、ただの面白い玩具(おんな)でも部下でもないです。……勘のいい貴方なら気づいてるでしょう?」

「…………」


…あの団長が。私の事を一人の女として見ている。そう目の前の彼は言いたいのだろう。

……いや、だからってあそこまで怒らなくてもいいだろう。人の話は最後まで聞く。私が言えたことじゃないが。(都合悪いとすぐ被せる女)


「だって…、たった一週間ほど実家に帰るだけだし。それとこれとは別だろう」
「その一週間でも想い人と会えないのはあのかまちょな団長は……、ん?」
「……ん?」


ガタッと音を立てて立ち上がるモブAはそれですよ!と声を荒らげた。


「Aさんが第七師団辞めたいって言ってたのと勘違いしてたんですよ!団長は!」
「……何で?」
「期間を言わない貴方が悪いと思います。後、俺のりんご取らないで下さい」


結果私のせいなのか?その点気に食わないが解決ならいいんだ。早速団長に誤解を解いてこよう。
そう思い立ち上がると彼に引き止められた。


「あの…、故郷に帰ってまで何をするんですか?」
「………」


それはどうしても言えない。団長にバレたら多分不味いことになると思う。いや、多分じゃない確実に。
こういう時は……、何て誤魔化そうか。


「あー…、実家に住む夫が倒れたから」
「…………え?」
「じゃあ、そういう事で」


目が点になった彼を放っておこう。そう決めて団長を探すべく艦内をフラフラし始めた私であった。

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yuuna1202(プロフ) - 本当ですか!嬉しいです!! (2020年12月8日 11時) (レス) id: 1a3b3ba982 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna1202(プロフ) - 私この小説を応援してます!補佐さんが呪術廻戦に転生するのも見てみたいなと思います!? (2020年12月7日 19時) (レス) id: 1a3b3ba982 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なな | 作成日時:2020年7月17日 23時

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