＿百十六訓 ページ21
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星海坊主の前に立つのは、銀時。そして定春にまたがる新八。
神楽はそんな二人の名前をゆっくりと呟く。
「家族の問題に立ち入るなとでも。だったら俺達もお前にとやかく言われる筋合いはねェさ」
彼らと神楽は血は繋がってはいないが、同じ鎌の飯を食べて、沢山一緒に笑って泣いて戦ってきた万事屋だ。
「俺達がアイツのために動くのに、
「神威さんその拳引いてください。これ以上神楽ちゃんを、家族を、自分を苦しめるのはやめてください」
「…………」
少しの間何かを思うように黙る神威だったが、自分が苦しいのは星海坊主の息が少しでもあることだと言う。
「それに…、
「……僕らは壊れたりしませんよ」
神楽が神威の手をいくら振りほどいても離さないように、自分たちも神楽の手を離さない。だから壊れないと新八は神威に向かって言うが、彼は｢もう遅い｣と否定した。
星海坊主か自分。どちらかが壊れるまで終われないと神威。
黙っていた銀時は、後ろに倒れる星海坊主へ｢だったら俺が終わらせてやるよ｣と足を動かす。
倒れた星海坊主を抱え、何をするんだとその場にいる者たちは思う。その瞬間、ゴシャッ!!と鈍い音が鳴り響く。
いきなりのことで神楽も神威もあんぐりと口を開けて見ていた。
「これで、最強を倒したのは俺だ。俺が最強だ」
額に大きなコブを作り、痛そうに目に涙をうかべる。
すかさず新八の鋭いツッコミが炸裂し、頭突きをかまされた本人はハエが止まった程度のこと。
「お、お前…」
「まだ息はあるが、じき毛根と一緒にくたばるだろう。誰が何といおうととどめをくれてやったのはこの俺。最強の座は俺が引き継いだ」
立ち上がり、自身の胸を指して｢お前の捜してた
今まで星海坊主を倒すために手にしてきたものを全て自分にぶつけろと続けて、木刀を神威に向け言う。
「お前の
そんな銀時に神威は地面を蹴り彼に向かって拳を振り上げた。
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波璃 - 3作品目おめでとうございます!今作も面白いお話を期待しています!更新頑張ってください!! (2020年5月21日 23時) (
レス) id: a6841af2ef (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - わーー！！！待ってました！！ありがとうございます楽しみです！！更新頑張ってください！(ありきたりな言葉かもしれませんが本心です笑) (2020年5月21日 17時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな | 作成日時：2020年5月17日 13時
