＿九十八訓 ページ3
.
操縦室でのこと。神威を中心に行動していたが春雨の罠にかかってしまった第七師団。Aは操縦士でもあるＡくんの椅子に寄りかりその光景を黙って見つめていた。
崩れ始めている艦の中阿伏兎はやれやれと敵を見つめた。
「奴等一匹残らず
「いや、よく夜兎の扱いを知ってる」
彼女に続き兎はさびしいと死んじゃうんだよと不敵な笑みをこぼして神威は言った。
「賑やかな戦場を用意してくれた敵に感謝の意を送らなくちゃね」
「…斬り込むんだろ？」
「もちろん。…阿伏兎、Aに何かあったら今回は頼むよ」
「そこは主人公らしく“俺が命をかけて護る”みたいなこと言えないのか」
「イチャつくなら他所でしてくれ」
阿伏兎の言葉にＡくんも反応した。Aさん人気者ですねと戦場に似合わない笑みを浮かべた。
神威はそんなことを呑気に述べる彼にいつ名前呼びになったのかと睨んでいた。嫉妬しながら彼女の手を握る。
「寂しいの？」
「……別に」
口を尖らせる神威の頭を撫でながらピンと主張するアホ毛を指に絡めて遊んでいた。なんとも微笑ましい光景だろう。
次の瞬間、神威の指示に従って目の前の大きな艦に突っ込み敵を倒していく。
「(血の匂い。それも夜兎の血だ)」とそんなことを考えながら阿伏兎の隣に並んで中を進んでいけば彼の持つ通信機が鳴った。
Aはそれをちらりと横目に見ると武市から。単独では危ないと止めたがこの指示を出したのは神威だ。
「ロリコン。敵の注意がこっちに向いている間に晋助連れて逃げろ」
「また生きて会うことがあったらあの
［阿伏兎殿、補佐殿何を＿＿］
「嫌な予感がする」
少し先で立ち止まる神威を見てAは呟いた。
「全てを捨てる覚悟がなければ
彼の隣に並んだ阿伏兎とAは地面に血だらけで倒れるモノを見る。
誰と手を組んだとかと阿伏兎が言えば、神威は真っ直ぐ先を見て“二人しかいない”と。Aは目男を見れば傘の持ち手を強く握った。
「＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
波璃 - 3作品目おめでとうございます!今作も面白いお話を期待しています!更新頑張ってください!! (2020年5月21日 23時) (
レス) id: a6841af2ef (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - わーー！！！待ってました！！ありがとうございます楽しみです！！更新頑張ってください！(ありきたりな言葉かもしれませんが本心です笑) (2020年5月21日 17時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なな | 作成日時：2020年5月17日 13時
