補佐さんと烙陽【神威】

＿百十一訓. ページ16

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それが男と女の出会い……。いや、




___…神晃と江華の出会いだった。




そんな二人の間に新しい命が生まれ




“神威”という名前をつけた。




家族三人の幸せな生活




また新たに一人家族が増えて




三人で話し合って悩みに悩んで決めた




“神楽”という名前。




生まれた瞬間、泣いて喜ぶ男二人




そんな姿に微笑む江華だったが




神楽が生まれた時だった……。




産まれたばかりの神楽を腕に抱く江華の口からは真っ赤な血が咳と共に流れ出る。




辛そうにしながらも微笑む江華に、神晃後に知った。




自分の妻が不死者であること。




「__私は、この星でしか生きられない」



「__言っただろう。私は、この星と共に死ぬ一族だと」




昔話していた、この言葉の意味も




男は理解した___…。


＿＿＿…


「母さんは死の星のアルタナの影響を受け生まれた変異体。あの星のアルタナを食らう限り死ぬ事のない不死者だ」


自身が知らなかった事を打ち明けられた神楽は、目を見開き驚きを隠せなかった。
星のアルタナがなければ……。星を離れれば不死者は死ぬ。


「あの男は、その花を星から引きちぎって殺したのさ」


……つまり、死の星のアルタナがなければ彼らの母親(江華)は生きられないのだ。

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