検索窓
今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:121,911 hit

_四十五訓 ページ46

.


「まったくー、そんな噂を信じるなんてお子ちゃまだなぁー、第七師団の団員は。副団長もそう思わない?」
「……目撃しちまった俺に言うな」
「あら、ごめん」


何とか副団長の誤解も解けた。いや、副団長にしか事情話してないんだけどさ、あとAくん。
晋助が朝私の部屋から出てきたのを誰かが目撃してそれが一瞬で艦内全体に広がったらしい。みんな噂話好きだな。


「と、言うわけだから泣きぼくろも分かった?」
「えぇ、あの中二病はAさんのことを誘惑しているクズ野郎ということが分かりました」
「うん、分かってないね」


今は第七師団に居座っている泣きぼくろも私の噂とやらを聞いてから引っ付いている。横で話聞いてた筈なのになんで分かんないんだろう。耳ついてる?機能活動してる?
まぁ、この話はこれでおしまい。きっとそのうち消えてなくなるさ。人の噂も七十五日ってな。


「私も明日でお別れなのになんで低身長の中二病にAさんを取られなきゃいけないんですか……?」
「そっか明日だもんね。引越し」


泣きぼくろの新居は決まって江戸のかぶき町と呼ばれる街にアパートを借りたとのこと。へそ出し娘から聞いた。
荷造りは既に済んでいるらしく、今日はゆっくり過ごすらしい。

しかし、ここで一つ問題が発生している。


「明日一人で現地に向かうんですよ。少し心細いです」
「…………」


どうやら鬼兵隊幹部は全員“とある件”で今は忙しいらしい。それは第七師団も同じなのだがり


「じゃあ、明日は私空けとくから」
「……いいんですか?」
「だって元は攘夷浪士のボスの一人娘。それにもしかしたら鬼兵隊に入ってたことすらも情報が漏れてる可能性もあるんだ。何かあってからじゃ大変だろ?」


私がそう言うと泣きぼくろは「Aさん好きです!と抱きついてきた。モテる女は罪ね。

_四十六訓→←_四十四訓



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (70 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
148人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 第七師団 , 鬼兵隊   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

水渚桃華 - 七瀬未来さんへ まだ少ししか読んでないですがこの作品面白いです。更新待ってます。 (2020年2月20日 17時) (レス) id: 3a85905bbd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なな | 作成日時:2020年2月18日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。