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_二十六訓 ページ27

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「“式”ってなーに?」

「「…………」」


ニコニコと笑顔を浮かべるAとは対照的に真っ青に顔を染める隊士。(鬼兵隊所属)
黙りこくる隊士達の顔スレスレにどこからか出したAと同じくらいの大きな番傘を刺して壁を破壊した。パラパラと破片が落ちる中、恐怖で止むを得ず隊士たちは口を揃えてゲロったのだった。

__などと起こったのが二日前。Aは第七師団の自室に引きこもり何やら策を立てていたのだった。

所変わって鬼兵隊。会議室にはまた子と万斉がとある資料に目を向けていた。


「補佐の奴ここ最近音沙汰無しッスけど…何か嫌な予感がするッス」
「女友達ができて良かったな、また子」
「誰があんな尻軽女を好きになるか!」


また子はため息を吐き万斉に愚痴を吐き出した。
随分と親しげに高杉と接してくるAが、また子は非常に気に食わない。それは万斉やA本人も理解していた。

また子が高杉に向ける感情は敬愛なのか、はたまた別の感情なのかは分からないが大切に思っているのは明白である。


「それにしても“あの件”……。補佐にはとっくにバレてると思うッス。どうするんスか?」
「晋助には黙っておけと言われていたがな…。こんなに早くに勘づかれるとは」


___…

「はぁぁあああ!?結婚ーっっ!?」


数週間前、また子の叫び声が艦全体に響き渡った。
それもそのはず、急に幹部総出で呼び出されたと思ったら我らが鬼兵隊の大将である高杉の縁談。


「御相手は交渉相手の娘さんとのことです。写真も頂いているのですが……いやぁ、飛んだ美人ですよ。どっかの猪女と違って」
「誰が猪だ!」


武市の持つ小さな写真。また子は差し出された写真を嫌々ながらも相手の顔を見てみたい好奇心に負け、奪うように手に取りそれを覗いた。
そこには黒髪の若くて美しい女性が映っており、また子は驚いた。

ロリコンである武市にはもう少し若い頃が良かったらしいが(関係ない)確かに相手は綺麗だ。それに鬼兵隊にとっては捨てがたい交渉相手である為なかなかこの話は切り捨てられないのである。

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設定タグ:銀魂 , 第七師団 , 鬼兵隊   
作品ジャンル:アニメ
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水渚桃華 - 七瀬未来さんへ まだ少ししか読んでないですがこの作品面白いです。更新待ってます。 (2020年2月20日 17時) (レス) id: 3a85905bbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なな | 作成日時:2020年2月18日 19時

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