澤村の弟 4

#27 ページ38

谷地「日向君は ____ 」



日向「日向でいいよ！」



谷地「ひ…日向は勉強嫌い？」



日向「キライ……ずっと座ってんのがもうツライ…」



シン『日向は、動いてないと死ぬのか？』



谷地「(マグロ……？) でも、頑張るのはその東京遠征？に行く為？」



日向「そう！！東京の強豪とガッツリ練習試合すんだ！！」



谷地「すごいね…。私、そんな風に何か本気でやった事ないや…」



シン『………』



日向「東京に音駒高校ってのがあって、そこのセッターがすっげー賢くて。トサカみたいな頭の主将がなんかデカいし、悪そうで。あとレシーブが凄くて、何打ってもﾋﾞｬｯて拾って」



影山「音駒のリベロ、すげーよな。西谷さんに匹敵する」



シン『影山、ここ違う』



影山「………ン…？」



谷地「(セッター？リベロ？トサカ？？ポジションかな)」



シン『仁花ー。セッターとリベロはポジションだけど、トサカはポジションじゃねーよ？多分、髪型？の事だと思う。俺もチョットしか見た事ねーけど』



影山「お前あの時休んでたもんな」



シン『うん。でも最後の方はいた』



影山「……そうだっけか」



シン『………影山クーン(´˙꒳​˙ ｀)』



日向「すげぇ奴いっぱいいんの！」



シン『東京だけじゃなくて、県内の青葉城西高校には及川徹っつー人、絶対王者って言われてる白鳥沢学園の牛島若利、伊達工業の " 鉄壁 " とか。伊達工は " 鉄壁 " って言われてるだけあって身長190cmある人いるし、ブロックが強い』



谷地「190cm！？」



日向「シンみたいにスゲー奴がいっぱいいんだよなー！」



シン『………あんまり嬉しくない…』



谷地「………シンくんって凄いの…？」



日向「凄いってモンじゃないよ！超スゲー！なんでもできる！ジャンサーとか！」



谷地「(ジャンサー…？)」



影山「ポジション外のも完璧にできるから腹立つ」



シン『お前ら、褒めてんの？ねぇ？』

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