【ハイキュー!!】あの半年間は何だったんだ。

＊１１ ページ13

｢ねぇ、ちょっと｣


お昼休みの帰り道。

恐らく、花束の犯人(笑)であろう人物に呼び止められた。


｢······何でしょう｣


煽ってないからね？

こういう性格なんですから。


｢国見君に近付かないで｣


いやいやいやいや、無理でしょ。

だって、隣ん席だべ？

普通に無理でしょ。


｢隣の席なんで｣


｢はぁ？そうじゃなくても喋ってるじゃん！｣


｢はぁ······｣


別に喋ってても良いじゃん。

何で私の生活まで、あんたらに指図されなきゃならない訳？


｢そんな態度取って良いんだぁ｣


｢この間の、憶えてないとは言わせないよ？｣


｢っ······憶えてるよ｣


あの、３対１という理不尽な勝負でしょ？

昨日の晩御飯は忘れても、あれだけは忘れないよ。

······鈴木を馬鹿にしたこともね。←地味に根に持ってる

てか、昨日の晩御飯まじで何だったっけ。←

すると、その女子達は、顔からは想像ができすぎてしまうような毒を吐いた。


｢あんたなんか氏んじゃえば良いのに！｣


｢ハハッ！それなっ！｣


何この人達。

頭大丈夫かよ。

はー、と大きく溜め息を吐いた私を、女子達は睨んだ。


｢何、溜め息とか良い度胸じゃん｣


｢······話さなきゃ良いんでしょ。良いよ、そうするから｣


｢そう？よろしくねー｣


そう言うと、去っていった。

多分、黒幕が居るんだ。

あの人達も、泣く泣くやってる。

だって、芯から思ってそうな声じゃないから。

そして、その黒幕が······。



······悠里なんだろうなぁ。

＊１２→←＊１０

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す