【ハイキュー!!】あの半年間は何だったんだ。

＊９ ページ11

｢国見、これ｣


机にあった花束も、残り１つ。

最後はやっぱり、国見かなって思った。

······まあ、ただ邪魔だからあげるだけなんだけど。←


｢······何これ｣


珍しく、目を大きく見開いた国見。


｢花束、あげる｣


｢何で｣


｢落ちてた｣←


｢どこに｣


くっそ、こいつ細かっ！

そこまで情報要ります？必要です？

私は、この足りない脳()()をフルで使って、考えた。


｢······教室｣


考えた結果、これです。←

だって！こういうときって思い付かないもん！

大雑把な性格なんだから、仕方ないじゃん！


｢それ、誰かのじゃない？｣


｢ううん、私の机にあったから｣


｢······変なの｣


今の｢変なの｣って奴、ちょっと可愛い。

国見は、相変わらずダルそうに、自分の鞄を片付けだした。

そして、椅子に座ったかと思ったら。


······秒で寝た。←


えっ？夜寝てないの？

そんなに寝てて、勉強だいじょーぶ？

寝過ぎて頭可笑しくならないか？


｢私も寝よっかな······｣


あっ、駄目だ。

ここで寝たら、何されるかわかんない。

私は自由に寝ることもできないのか。


｢······女子って面倒臭い｣


そんな私の呟きは、誰の耳にも届くことは無かったのだった。

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