食事＊６＊ ページ6
加州さんの部屋に連れられ、本当にネイルを塗ることになった。
偶然といえど、加州さんには助けてもらった....お礼言わなきゃ。
「お礼とかいいからね」
『え、な、何で分かったんですか！？』
「主みたいなタイプ、いっぱい見てきたから。行動パターンは掴んでる」
『そ、そうですか....』
小さく頭を下げると、加州さんはポツリと話し始めた。
「主が来てくれてさ、俺達本当に嬉しいんだ。俺達に命を吹き込んでくれた....いわゆる、一番最初の主がまだ生きてるからこの体があるわけだけど....結局、新しい主が管理してくれなかったら本丸は起動しないからさ。ずっと待ってたんだ」
『...加州さんは、他の審神者がどうなったのか知ってますか？』
私の言葉に、加州さんは眉をひそめた。
「....さぁ？俺は知らないよ」
『嘘ですよね。自分の主が次々に亡くなっているのに、何の疑問も持たないなんておかしいです』
「...察してほしいんだけどな」
『.....ごめんなさい。でも私は知りたいんです。この本丸のこと、あの二振りのこと』
言いづらいのか、言葉を詰まらせたように目を泳がせる。
「.....分かった、言うよ。俺達は“見て見ぬフリ”をしてるんだ。あの二人が主を殺しても、食べても、知らないフリをしてきた。....しなくちゃダメだった」
『どうして...』
「...あの二人がああなったのは、バグのせいだって知ってるでしょ？だからだよ。二人だって、なりたくてなったわけじゃない。むしろ被害者...なんだけど....」
そろそろヤバイかも、とため息をつく。
『ヤバイ？』
「そろそろ、一部の刀が我慢の限界かもしれないってこと。特に一期一振や膝丸、へし切長谷部とか」
『主が大事だからですか？』
「長谷部はね。大好きな主を何度も何度も懲りずに殺されて失ってるし、そろそろキレそうな雰囲気。一期一振は、弟達に見せたくないかららしくて...膝丸はちょっと複雑っていうか」
『複雑、ですか....お兄さんの髭切さんと関係が？』
「そう。前の前の主が源氏ファンらしくてさ。そりゃもう二人のこと可愛がってたよ。膝丸も、髭切と一緒に褒められるのは好きだったみたいで....だけど結局、大倶利伽羅達が食べちゃったから、かなりのショック受けてた」
『....そうだったんですか....』
大倶利伽羅さん.....
鶴丸さんと少し違う感じがするのは、何でだろう....？
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月1日 21時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(｀･ω･´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです！！！更新頑張って下さい！応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです！！もう一つの方も頑張って更新します！！！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年12月20日 21時
