食事*40* ページ40
太鼓鐘さん達とは和解できたけれど、私は相変わらず落ち込んだまま数日を過ごした。
一期さんは「鶴丸殿の言葉より私共の言葉を信じてください」って言ってたけど・・・・
それでも、鶴丸さんが私を良く思ってないのが分かってしまった。
・・・・・どうして、和解出来ないんだろう。
その答えは知っているけど、解決することは出来ないような気がして。
「・・・い・・・・」
助けたい、その気持ちは本当で、嘘偽りないのに。
「・・・・おい、聞いてるか?」
『・・・・・えっ?』
襖の向こうから声がする。
開けてもいいか、と聞かれ頷くと、ゆっくり姿を現すその人物。
そのおかげで気付いたけど、とっくに夜になっていたようだ。
時計を見ても、針は夜の1時を指している。
「まだ起きていたのか?全く・・・どれだけ体調が悪いのかと様子を見に来てみればこれか」
月夜に照らされ、その白い容姿が一層美しく、儚く映される。
少し遠慮気味に微笑む顔も、まるで子供をあやす親のような愛情あるものに思えた。
『・・・鶴丸、さん・・・・?』
「ああ。正真正銘、鶴丸国永だ。君と話をしに来たんだが・・・いいかい?」
断る理由もないので素直に頷く。
だけど彼は私のことを嫌っていたはず。どうして二人で話を・・・・?
「それじゃ、失礼するぜ」
襖を閉め、彼はしばらく私を凝視した後優しく微笑んだ。
「うん、本当に体調は良さそうだな」
『え、あの・・・・?』
「何だ、覚えてないのか?君は二日前、俺のせいで気絶したろう?」
『・・・・・あっ』
無意識に顔を青ざめさせていたのか、鶴丸さんは頭を掻きながら目を伏せた。
「あー・・・・・その、なんだ・・・あんなことして悪かった・・・・・。そんなつもりは・・・・ああいや、割と本気だったが、君の言葉で頭が冷えたというか・・・・・」
『え?』
「だから話をしに来た。君に聞かせたいことがあるもんでな」
『は、はい』
そもそも、鶴丸さんの言っていることが何か分からない人が多いと思うので(メタい)
少し、二日前に遡ろう。
・・・・・地味にトラウマだから、ほんの少しだけ・・・・。
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます!更新頑張っていきます!! (2019年6月1日 21時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます!更新頑張ります!!(`・ω・´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです!!!更新頑張って下さい!応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです!!もう一つの方も頑張って更新します!!! (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかづち | 作成日時:2018年12月20日 21時