食事＊２１＊ ページ21
「みっちゃーん！！」
太鼓鐘くんの呼びかけに、燭台切さんが嬉しそうに振り返る。
「貞ちゃん、来てくれたんだね！....？あれ、主も一緒に来たの？」
『はい。お話を伺いたくて...あっ、あとお手伝いが出来ればと』
「うーん...主は座っててほしいんだけどなぁ。こういうのは僕達の仕事だから」
「そんなこと言うなよ、みっちゃん。主は伽羅と鶴さんのことを知りたくて俺にも相談しに来たんだぜ？個人的なこと話すんだから、その代金として朝飯作る手伝い...な？お互い悪い話じゃないだろ？」
「もう、貞ちゃんってば....」
燭台切さんはしばらく考えた後、「分かったよ」と頬をかいた。
「伽羅ちゃん達のことを話すのだったらいくらでも出来るし...なにより、貞ちゃんの頼みだからね。それじゃ作業しながら話すよ？」
『！！ありがとうございます！』
朝食は和食...煮物もあるらしい。
人参を綺麗に切りながら彼は話し始めた。
「まず勘違いしないでほしいんだけど....伽羅ちゃんはすごく優しい子なんだ。彼らは人肉でないと生きていけない。それは誰よりも分かってるはずなのに、食べるのを嫌がるんだ。主を殺すのも抵抗があるみたいで、その肉もほとんど鶴さんにあげちゃって....だからか、最近の伽羅ちゃんは大人しい。もう他の肉じゃ誤魔化せないところまで弱ってるって言ってるのにね」
包丁でまな板を叩く音
それが妙に頭に響く気がして、何だか気持ち悪い。
「本当はね、今すぐにでも人肉を食べさせてあげたいくらい。.....朝食に混ぜたら、気付くかな？」
そう言って燭台切さんは妖しく笑う。
冗談だけどね、と付け足して。
「君を殺すつもりはないよ。今のところはね」
『....燭台切さんは、私を歓迎してくださっていたんじゃ....？』
「うん。新しい....君みたいな素晴らしい主が来てくれて嬉しいのは本当だよ。でも伽羅ちゃんが死んでしまうくらいなら仕方ない犠牲だとも思ってる。...ごめんね」
『....出来るんですか？燭台切さん、優しい人でしょう？』
「うーん....主が思ってるほど優しくはないよ。やっぱりどうしても仲間を優先してしまうからね」
さっき「ごめん」って言ってたけど....
そうやって謝ってる時点で優しい人だ...と言っても否定するんだろうなぁ。
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月1日 21時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(｀･ω･´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです！！！更新頑張って下さい！応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです！！もう一つの方も頑張って更新します！！！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年12月20日 21時
