食事＊１＊ ページ1
「ひっ...！く、来るなっ！！来るなぁっ！！！」
男は立たない腰を必死に引きずり、“彼ら”を拒絶し続ける。
二振りは顔を見合わせ、深いため息をついた。
「どうするよ？伽羅坊。「来るな」だってさ」
「...それがどうした？」
「一応、主命だろ？従うか？」
「....その必要はない。そもそも、お前は従う気があるのか？」
大倶利伽羅の問いに、鶴丸はケラケラと笑った。
「従う？はははっ！何を言うんだ伽羅坊！彼が主に見えるか？もしそうだとしたらキツイ冗談だな！」
「主命がどうとか言い出したのはお前だろ...」
「ああ、それもそうか。すまんすまん！」
いつもよりテンションが上がっている様子の彼に、男は恐怖を覚えた。
鶴丸が握っている刀が、ギラリと光る。
「やめろ...！！何でっ...何で主を殺そうとするんだ！！！俺はお前たちに良い思いをさせてきたはずだ！きっと前の審神者に傷付けられたんだろうって思って！優しくしたのに....何でだよ...！！！」
男が泣きながら叫ぶと、鶴丸は不思議そうに首を傾げた。
「？何か勘違いしてないか？」
「は....？」
「俺は一度も君を“主”と呼んだ覚えはないんだが...。それに、前の審神者が短期間でいなくなったのは俺達が“調理”したからさ。ああ、そう思うと君は結構続いたほうだなぁ。なんなら、来て三日目で調理したこともあったぐらいだ」
「く、そっ...！ぶ、ブラック本丸だなんて聞いてない...！！」
「ブラック本丸？何言ってるんだ？俺達以外は普通の刀じゃないか。君を“主”として見ていた」
「こんな、こんなはず....！！」
ブツブツと呟く男を見て、鶴丸はうんざりしたような表情を見せた。
「いつもそう同じ反応をされるとつまらんなぁ。伽羅坊、もう調理していいか？」
「....好きにすればいい。俺は残り物を貰う」
「そうか。...それじゃあな。短い間だったが、楽しませてもらったぜ」
鶴丸はニコリと笑い、何の躊躇もなく刀を振り下ろす。
大倶利伽羅はその様子を、眉をひそめながら見ていた......。
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みかづち(プロフ) - 雨蛙さん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月1日 21時) (
レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙 - 本当におもしろいです!久しぶりにこういう話を読んだので続きが気になります(///∇///)更新頑張ってください!! (2019年5月19日 18時) (レス) id: 43a251e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@最推し信濃さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！(｀･ω･´)ゞ (2019年5月4日 11時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@最推し信濃 - めっっっっちゃ、面白いです！！！更新頑張って下さい！応援してます(^o^) (2019年5月4日 8時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - みるくてぃ@毒占欲の人さん» そう言っていただきとても嬉しいです！！もう一つの方も頑張って更新します！！！ (2019年1月12日 18時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年12月20日 21時
