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side貴方
ア「何か悩みがあるなら教えて？」
どきり。
そんな音が心臓から聞こえた気がした
それと同時に目から涙が零れた
そうだ。こんなに正直になれるのはきっとここが心から安心出来る場所だからだ
程よく暗い視界も秘密の部屋のような狭さもアマテラスの温もりも全てが私を包み込んでくれる
「ｯ･･･。実はね･･･」
私の口からずっと悩んできたことがぽつりぽつりと滑り落ちる
皆にこれまでよそよそしい態度を取ってしまった原因。
皆にとってはツラいかもしれない事実。
───皆がゲームの中の登場人物だということ。
「タケミカヅチから聞いた異世界･･･八百万界のこと。そして皆にそっくりな人達のことを友人から聞いたの。
私も最初は信じられなくて･･･けど、ゲームをやってみて本当だとしか思えなくなった」
ア「それはつまり･･･私達はAちゃんの世界のゲームの中の存在であって、創られたものだということ？」
アマテラスの瞳が歪んだ
そりゃそうだよね。いい気持ちなんてしないよね。
だから私はずっとこのことを伝えられなかった。皆が傷つくと思って
タケミカヅチの話から別世界から来た人達なのかとずっと思っていた。そんなファンタジーがあるのかと驚いたのを今でも思い出せる
けどゲームの登場人物だということは、魂が無い、人に創られたものだということになる
それは生きてることが否定されたようなものじゃないのか
そんな酷なことを伝えたくなくて、皆が自分たちの世界に帰れるまで隠そうと思ってた
(けど、皆に隠し事は難しいみたい)
現にタケミカヅチにも心配されたし、他の皆からも伺うような視線を感じる時がある
「こんなこと言ってごめんね。･･･だけど、例え皆がゲームの人達だとしてもここにいるって私は分かってるから！」
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里見 鈴(プロフ) - 無名のゲーム好きさん» ありがとうございます！今、私生活の合間を縫って書いている所です。長らくお待たせしてしまいましたが、これからもご愛読よろしくお願いします！ (2019年12月15日 17時) (
レス) id: 50703bed0c (このIDを非表示/違反報告)
無名のゲーム好き - 続きが気になります！ (2019年8月24日 16時) (レス) id: 4778f416c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里見 鈴 | 作成日時：2019年3月8日 22時
