90 ページ1
スサノヲside
そういえば･･･
ス「お前競走してるんだろ？急がなくていいのか？」
「あ！！そうだった！スサノヲも一緒に来て！」
ぐいっと引かれた腕の先にはあの時と同じ何か暖かいものが触れてくるような笑顔
(･･･Aはあの時から変わんねぇな)
買い出しに行った時、人混みの中で散り散りになったオレ様達を探し出してくれると言ってくれたこと
馴れない世界で唯一頼れるAに心配をかけていたオレ様達をオマエは置いていくことも出来たはずだ
『 スサノヲ達がいた世界ではそうするのかもしれないけど、ここは私が住んでる世界だからね。一度助けたいと思ったら貫くのが日本魂ってもんだからね』
そういって笑ったAが輝いて見えた。心を奪われたのは一瞬だった
(オマエを狙ってるやつは他にもいるし･･･しかもどんどん増やしやがるしよぉ)
けど諦めるつもりは微塵も起きねぇ
欲しいものは自分の力で奪うものだろ？
オレ様がやってきた悪行はまだオマエの耳に入っていない。これから入ることもないだろう
けど、もし知ってしまったとしてもオマエは･･･Aは受け入れてくれる気がする
「っはぁ、ひゅ。はぁは、」ﾀｯﾀｯ
オレ様の腕を引きながら必死に走っている姿に何かをしたいという気持ちがせり上がってくる
誰かのためにこんな風に思ったのはいつぶりだろうなぁ
ス「こっちの方が早いだろ！」
ふわり。そんな音が聞こえそうなほど軽い体を抱き寄せてしっかりと支える
くらりとするようなAの甘い香りにさらに心拍音が高くなるのを感じた
手に感じる確かな重み。Aがオレ様の腕の中にいるという事実に口角が上がる
あぁそうだ。これからはアネキの言うこともちゃんと聞こう。食器洗いも手伝って買い出しの荷物持ちも請け負おう。
それでオレ様の今までの悪行がこれで消える訳じゃねぇ。
だけどコイツに見合う行動を･･･一緒の道を共に歩いていくためにこれからはどんな努力も惜しまない
･･･まぁ、Aに不埒なことをした奴を潰すのは別だが
とにかくオレ様はAのためならなんだって出来るような気がする
好敵手はアイツらだ。常に油断も隙も無い
まずはこの想いを少し鈍いアイツに伝えないとな
(オマエを必ず手に入れてみせる)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 119人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
里見 鈴(プロフ) - 無名のゲーム好きさん» ありがとうございます！今、私生活の合間を縫って書いている所です。長らくお待たせしてしまいましたが、これからもご愛読よろしくお願いします！ (2019年12月15日 17時) (
レス) id: 50703bed0c (このIDを非表示/違反報告)
無名のゲーム好き - 続きが気になります！ (2019年8月24日 16時) (レス) id: 4778f416c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：里見 鈴 | 作成日時：2019年3月8日 22時
