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1. 高校生 ページ2

4月__


冬もあけ
ぽかぽかと気持ちのいい
日差しが窓から伸びる


まだ生地が硬い制服に袖を通し
履きなれないローファーに足を入れた

返事なんてないリビングに向けて
『行ってきます』と言い放ち
外へ出た



私が向かったのは学校方面ではなく
隣の家


ピンポーンとチャイム鳴らすと


「あら!Aちゃん!
おはよう制服似合ってるわよ!

ちょっと待ってね!


わたるー!!早くしなさい!!!!」



出てきたのは渉のお母さん
まぁ私のお母さんでもある


「うぃ
いってきます」


『おはよ渉』

「おはよ」


素っ気ないのは
私の幼馴染みの
浦田渉


『じゃあお母さん!
行ってきます!』

「2人とも行ってらっしゃい!」


渉のお母さんに見送られながら
学校に向かった



私たちが通う学校は
歩いて30分くらいの所にある
【夜ノヶ丘高等学校】(よのがおかこうとうがっこう)


しばらく渉と歩いてると


『ねぇ渉!
あの3人!』


「お?」


『おーいっ!
優ー!志麻ー!千紘ー!』


私の声に気づいた3人は
こっちに駆け寄ってきた


「Aとうらたんやん」

「なんか久しぶりですねぇ」

「同じ学校なん!?」

順に月崎志麻、折原千紘、坂田優
3人とは小学校からの付き合い


『同じ学校受けるって聞いてたけど
みんな受かったんだ!
良かったぁあ』


う「まさか坂田が受かるなんてなぁ」

さ「ちょっと!うらさん!」

渉は少し馬鹿にしたように
笑いをこぼす

セ「でも確かに
坂田はギリギリでしたよねぇ」

志「先生に気に入られてたから
ほとんど内申で入ったようなもんやん」


さ「みんなして酷いわ…」


いつもと変わらない4人と私
中学の時と同じ様に談笑しながら
高校に向かう


セ「もうクラス啓示されてますね」

坂「えぇぇ!俺だけぼっちやん!」

『あっ一緒だよ!渉!』
う「おー」

セ「今年もよろしくお願いしますね」
志「こちらこそだな」

優は不貞腐れながら
各自クラスに向かった


出席番号は私が3番で渉が4番
だから当然席は隣


「ねぇねぇ!」

不意に後ろから声をかけられ
振り向くと
そこには私より少し小さい
女の子が立っていた


「うちは黒澤夏芽!
さっそくやねんけど友達ならん?」


なんか絡みが優みたい…


『もちろん!
私は井瀬A
こっちは幼馴染みの浦田渉!』


96「よろしくな浦田くん」


う「…よろしく」


渉は少し不服そうだが
新しいお友達が1人増えた

2. 新しい友達→←ATTENTION



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作者名:彩椋ゆま | 作成日時:2019年2月1日 19時

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