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101話 久しぶり ページ13

『うわーお久しぶりです! えっなんでここに、あっもしかして山田先生のご子息って利吉さんだったんですか!?』


「久しぶりだね! あぁそうだよ。いやにしても君なんでここに、あっ……父上なんでニヤニヤしてんのかと思ったらこういうことか……」


『偶然の産物みたいなものでして……仕事ではありませんよ?』


「分かっているよ」


『利吉さんはなぜここに? あ、山田先生にお会いにいらしたのですか?』


「だいたいそんなとこさ。母上から預かった洗濯物と、あと学園長先」


「あのーーーーーーーーー…………」


ワイワイと盛り上がる私たちの会話に、勘右衛門が手を挙げて待ったをかける。


そこで私も利吉さんも、みんなを蚊帳の外にしていたことに気が付いて「ごめんごめん」と声が揃った。


「で、二人って知り合いだったの?」


雷蔵が気をとりなおしてまた聞いてくる。


あぁそういえばみんなそんなことを叫んでたな、と私はここで思い出した。


『うん。二回ほど仕事でご一緒させていただいてね。とはいっても、一回は私は父上の補佐として忍者見習いみたいなかんじだったから、厳密に言えば利吉さんと仕事したのは父上なんだ』


「あ、それから合戦場で一回会ったよね? 四か月くらい前だっけ。それが最後に会った時かな?」


「あーありましたね! 確か利吉さんと北石さんが一緒にお仕事なさってて。私北石さんの前髪だいたん散髪事件、未だに思い出します」


「そうそう! いやーーあれは傑作だった」


「あのーーーーーー……」


「『あ、ごめんごめん』」


とまた声がそろう。


ごめんて。そんなじっとりした目で見ないでよ。


しかし山田先生の息子さんが利吉さんという衝撃はいまだに残っている。


でもみんなは私と利吉さんが知り合いということに驚いているようで、先ほどからチラチラと私と利吉さんを見比べている。


「いや、フリー忍者だって聞いたときに予想はちょっとしてたけど……」


「まじかー……まじかー…………」


学級委員長コンビは揃って顔を手で覆って呟いている。


もしかして委員会の時に私のことを考察でもしたのだろうか。


「あぁ、そうだ」


ふと利吉さんが、まじめな顔で私を見てきた。

102話 最後までスマートたっぷり→←100話 知り合い



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炭火焼きりんご(プロフ) - あいさん» ひぃん暖かいお言葉ありがとうございます!私生活が落ち着きつつあるので、また更新頑張ります!なにとぞお付き合いを…… (2022年4月19日 19時) (レス) id: a094e8e677 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これ面白いです!!! 作者さん無理のない範囲で頑張ってください☺️ (2022年4月19日 19時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
炭火焼きりんご(プロフ) - れなさん» ありがとうございますっ!!遅くなってしまいすみません_○/|_ そのお言葉が本当に励みになります。やっとこさ私生活が落ち着いてきたので、期待に応えられるよう更新頑張ります。本当にありがとうございます!しょもしょもしてた心の恩人です! (2022年4月19日 18時) (レス) id: a094e8e677 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高に面白いです、、完結までついていきます!!更新楽しみにしています! (2022年3月6日 16時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
炭火焼きりんご(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!!あいさんのそのお言葉が栄養分となります。なめさん更新ですが、何卒よろしくお願いします! (2022年1月20日 20時) (レス) id: a094e8e677 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:炭火焼きりんご | 作成日時:2021年4月25日 19時

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