夕飯を作ろう! ページ8
「ふんふーん♪」
みんなが帰った後、私は片付けをしていた
あの後、シフティとランピーは全く目を合わせてくれなかった
怒らせちゃったのかな…?
よくわかんなかったけど、とりあえず明日にでも謝っておこう…
そんなことを思っていると、コンコン、とノックをする音が聞こえた
「? 誰だろ…」
ドアを開けると、そこにはフリッピーがいた
申し訳なさそうな顔をしていた
「あ、A…昨日はごめんね。朝から殺しちゃって…」
「あー…大丈夫だよ、全然気にしてないから!わざわざ謝りに来るなんてフリッピーは優しいなぁ」
にひひ、と私は笑う
彼はそれを見て少し頬を赤く染め、俯いてしまった
あれ、嫌な気持ちにさせちゃったかな…
「えっと…あ!そうだ、今から夕飯作ろうとしてたんだけど、食べていかない?」
「え、えぇ!?そんな…悪いよ…」
顔を赤くしながらそう言うフリッピー
「嫌なら大丈夫だけど…」
「嫌じゃない!嫌じゃないけど…」
「…嫌じゃないけど?」
「…っじゃあ、食べていくよ…」
ちょっと強引だったかな…
「Aの手作り、ちょっと楽しみかも」
フリッピーの笑顔は周りにお花が咲くくらいほんわかしていた
元軍人なの忘れそう…
「今日はカレーだよ!」
私は急いでキッチンヘ向かった
そして野菜を切り始めた
暫くして、フリッピーが様子を見に来た
「手伝おうか?」
と行ってくるので
「大丈夫!フリッピーはお客さんなんだから、座ってて良いよ!」
私はそう言った
と、その拍子にうっかり包丁を落としてしまった
…あ、やばい…フリッピーに刃物見せちゃった…
私は恐る恐るフリッピーの顔を見た
目付きが変わった
…覚醒してますね、はい
「フ、フリッピー…?」
震える声で彼を呼んでみた
するとフリッピーは私を壁まで追い込んで、私の顔の両側に手をおもいっきり突いた
いわゆる壁ドンというやつだ
…え、何これ…何で殺されないの私!?
少女漫画的シチュエーションは好きだけど…
浦和にやられるとちょっと怖い
ドキドキしてきた
恋愛的な意味ではなく、恐怖で
「…お前、本当に馬鹿だよなぁ…」
「………ヘ?」
「…男を自分の家に連れ込むなんてよ…正気の沙汰じゃねぇぜ?」
そう言って怪しい笑みを浮かべる浦和を、少しだけカッコいいと思ってしまった
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月見優弥 - 俺なってぃーさんの作品好きです‼️続きが楽しみです!でも無理しない程度で更新してくださると嬉しいです‼️😊長文でごめんなさい🙇♀️ (2022年8月1日 12時) (レス) @page18 id: 1930563092 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - めっちゃ好きこの作品!更新待ってます! (2018年6月9日 1時) (レス) id: 8238385bc5 (このIDを非表示/違反報告)
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