ちいさなせかい (青黄緑橙) (ページ4)

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黄「それ聞いた時に『ああそれわかりますわ～』て、ヘラヘラ笑ってたんが、丸や」

丸。

このクラスになってから仲良くなった友達

てか、そのテキストをうちに持って来てくれた時には、もう亮と一緒におったらしい。…ほら、俺、そん時は寝込んでたから、合うてへんねやけど

小学校から私立のエスカレーター式の中学におる丸は、勿体無い事に違う高校を受験するためにこの塾に通っている

その柔和な性格とアホなキャラクターからは想像できんくらいの秀才で、コース選択のテストでも満点に近い点数を叩き出したらしい

そんな丸に、亮は、「今までに会った事の無い人種や！」言うて興味を惹かれ、片時も丸から離れん様になったもんやから、必然的に塾では終始３人で行動するようになっていた

橙「お二人さん、おばんです～」

噂をすれば丸

塾から一番近いコンビニからフラッと出て来た

黄「おう、丸！珍しいな、晩飯、コンビニなん？」

橙「ちゃうよ、シャーペンの芯買ってたん」

丸は毎日お弁当を持ってくる。「学校が給食やから飽きたりはせーへんし、むしろ楽しみや～」言うて食べてる。いつだったか中身を覗いた事があったんやけど、なんや、凝りに凝った弁当で、お母さんに相当愛されてるんやな～て思った

黄「なるほど。俺ら夜食買ってくるけど？」

橙「ほな、ココで待ってるわ」

…待ってるんや