6 toppoのセカイ ページ6
その日は、晩御飯をクラブのカウンターの隅っこで食べていた。
普段やったら騒がしいから絶対近寄りたくないんやけど「たまにはジャッキーとジョニーが仕事してるん見たい」なんて言うてみたら「それじゃあ」ってジャッキーがココに用意してくれた
僕は大好物のお餅が入った具沢山のお味噌汁を食べながら二人の様子を眺めていると、合間で交代ばんこに相手をしてくれて…
なんか、僕は仕事してへんのに３人一緒って感じがして、…嬉しかった///
「ねぇねぇ、ジョニーが作ってるそのお酒キレイやねぇ」
「そお？…ありがと」
ジョニーがシェイクしてグラスに注いだカクテルはミルクにイチゴを入れたみたいな色で、それだけも美味しそうやのに、さらにミントやベリーを飾って、超可愛くなった
へぇー。ジョニーって、見かけによらずこんな子供が喜びそうな引き出しもあるんや…、
お箸を口に入れたままボーっと感心していたら、ジャッキーに「手に汁こぼれてる！」って笑われて、めっちゃ恥ずかしい///
「トッポこれ、気になるん？」
「ふ、ふん。別に。僕はお酒なんて興味無いし！色がキレイと思っただけっ///」
けど、うちのクラブに来て、あんなパステルカラーの可愛いお酒を注文するのがどんな子なんかは、すごい興味がある。
僕はそっちが気になって、エースの手によって運ばれて行くカクテルをずっとずっと目で追った
ふーん、あの子か。
見た目は高校生ってトコかな。こんな所におったら間違いなく一発アウトって感じやけど。
…あ、もしかして依頼人？マックが呼び出したん？
え、けど、ココに呼ぶことはまずないやろ？
じゃ、君は誰なん？
頭にハテナを満載させてると、ジャッキーが「ごちそうさんやな」って空いた器を下げて目の前の台を拭く。
そしてそこにコースターを敷くと、今度は入れ替わりにジョニーがやって来てさっきと同じカクテルを目の前に置いて行った
「ちょ、ちょお！僕お酒なんかいらんから！」
欲しそうにしてたけど、飲まれへんもん///って、つき返したら
「…それ、ジュースやから」
「へ？ジュース？？」
マジで？
……どれどれ？
「うわぁ、」
ホンマにいちごみるくや！！おいっしー♡///
ん？
て、事はもしかしてさっきの子は本当に、学生？未成年？？
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作者名：青菜はやと
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年10月5日 22時
