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手渡されたのは、今日勇人が放ったホームランボール。思い出すのは、付き合ったあの日のこと。
「Aと付き合ってから、ずっと、毎日幸せで。野球上手くいかない時も、怪我した時も、Aがおったから、家に帰れば気持ち楽になったし、頑張ろうと思えた」
勇人がくれる言葉たちを一つも逃さないように、じっと耳を傾ける。
「3年半、色んなことがあって。長いようで短かった。あっという間やった」
『…うん』
「やけどこれから、この先。今まで2人で過ごして来た時間の何十倍も長く、Aとおりたいって思う」
片膝をついた勇人が、ポケットから四角い箱を取り出し、
「今やって、十分幸せやけど、でも、もっとその先があるのなら一緒に、Aと並んで見てみたいと思う」
そっと蓋を開く。
「A、」
『…はい』
「俺と、結婚してくれませんか」
『…はいっ』
そこまで我慢していた涙が、堰を切ったように溢れだす。涙を拭うので忙しいわたしの左手を取って、箱から取り出した指輪をそっと嵌めてくれる。
ねえ、こんな大きなダイヤ、見たことないよ。
『これ…失くしそうで怖い…』
「言うと思った(笑)」
そして、もう涙全然止まらんやん、なんて笑って涙を拭ってくれる勇人。その笑顔に、愛しさが止まらなくて、思わず抱きつく。
「わっ(笑)」
『勇人…好き、大好き』
ギュッとわたしの大好きなその腕で抱きしめ返してくれる。
「A、」
『ん？』
「愛してるよ」
少し身体を離して、見つめあって。
『わたしも、愛してる』
自然と重なる唇にありったけの愛を込めて、そっと瞳を閉じた。
恋はいつのまにか愛に変わり、見つめ合っていた2人は今、一緒に同じ方向を見つめて肩を並べて、新たな道を歩き出そうとしている。
触れる唇の温かさを感じられることが、幸せだ。
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よ〜こ(プロフ) - ﾊﾅさん有難うございます。載せていただいたURL見て見ます。 (2018年10月4日 7時) (
レス) id: 2d020b9391 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - よ〜こさん» ありがとうございます〜！サイトでも活動してますよ〜！どちらかといえばサイトメインです。プロフにサイトURL載せてますのでぜひどうぞ♪ (2018年10月3日 22時) (レス) id: f98a4423c1 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - アルムさん» コメントありがとうございます。検討させていただきますね。 (2018年10月3日 21時) (レス) id: f98a4423c1 (このIDを非表示/違反報告)
よ〜こ(プロフ) - ﾊﾅさん、お話とっても良かったです。別サイトでこのお話しみたのですが、そちらのサイトは辞めてしまったのですか？ (2018年10月3日 14時) (レス) id: 2d020b9391 (このIDを非表示/違反報告)
アルム - 二人の結婚式が見たいです！ (2018年9月30日 11時) (レス) id: 38071d6190 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハナ
| 作成日時：2018年9月24日 9時
