22. 幸せであれと願うだけ ページ7
WBCに召集されていたAの彼氏がチームに合流して、今日は今年公式戦では初スタメン、ということでどうしても観に来たかったらしいAに付き合って初野球観戦をしに来た。
試合開始を待つ間、会話は自然と2人の話へ。
北川「彼氏と付き合ってどれくらいやっけ?」
『あと3日で2年』
北「えっ…もうそんな!?」
『ヤバイよね〜』
北「うまくやってるんだね」
『ね(笑)』
思っていたより長く付き合っていたことに驚く。Aの恋愛遍歴を全て知っている私からすると、坂本さんと長く続いていることがとても意外で…多分今まで付き合った誰よりも予定が合わせづらいだろう相手と喧嘩もなく2年付き合っていると言うんだから、不思議でしょうがない。
Aは自分からこまめに連絡するタイプじゃないし、男友達も多いし、多忙すぎるし、…ダメだ、悪いところしか出てこない(笑)
これは相当坂本さんが努力してるんじゃ…
北「あんた、ちゃんと連絡とか返してんの?」
『返してるよ!失礼な!』
北「だってすぐ既読無視するやん」
『既読無視…その言い方やだ、ちゃんと後で返しとるやろ?無視はしてない。ちゃんと連絡取り合ってるもん。電話もするし』
北「自分からは?」
『するする』
北「嘘つけ!」
『しとるってば!(笑)』
私もちょっとは成長してるから、と笑うA。
『やっとさ、気づいたんだよ』
北「ん?」
『愛は、どちらか一方の努力だけじゃ続かないって』
北「…うん、」
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作者名:ハナ | 作成日時:2018年9月19日 23時