指に触れる愛が、

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『あっそうそう、13日オフ貰えたの！』
「おっホンマに？」
『柚ちゃんが久々に会ったらどうですか？って』
「それは柚ちゃんに感謝せなあかんな。1日オフ？」
『そう！だから、久々にゆっくり会えるっ』
「(可愛い)」



電話越し、顔も見えないのに伝わる自慢の彼女の可愛さに悶絶する。ここ最近、電話越しでも元気が無いように思えていたから、今日は元気そうで少し安心した。



「そしたらさ、マンションまで迎えに行くから、車でどっか遠く行こ」
『！』
「遠出ならバレへんやろ(笑)」
『んふふ、うん、そうしよ。楽しみ』
「行きたいとこ考えといてな」
『はーいっ』



ちゃんとデートするのは3ヶ月ぶり。13日を楽しみに、頑張るかあ



『ほな、お風呂入るから切るね。明日も頑張って』
「おー、そっちもな」



.
.
.



お風呂から上がって、リビングで寛いでいると、ガチャガチャとドアを開けようとする音が聞こえる。え…なに…？勇人…？柚ちゃん…？


"ガチャガチャガチャガチャ！"


絶対違う、勇人も柚ちゃんも合鍵持ってる。じゃあ誰？もしかして嫌がらせの犯人…？

そう思った瞬間ゾワっと鳥肌が立つ。
なにこれ、すごく怖い……！

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