【してみたされてみた】白尾の彼は色づき始めて·····【WT】 (ページ14)

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☆ ページ14

○緑色さんの場合
｢いって……｣

寝相の悪いあなたがベッドから落ちそうになっているのを見て、慌てて守ろうとした彼ですが結局二人揃ってベッドから落ちてしまったみたいです。

あなたはベッドから落ちた衝撃で目を覚まします。

“ううう…痛ぁ…”

そんなあなたの声はいつもよりずっと低くて、頭の中には？が沢山浮かぶでしょう。

光に目が慣れてきた頃、目の前にいる自分自身に少しの間のフリーズ。脳味噌が覚醒し始めた所で、目の前にあなたがいる事、そして自分の体が大好きな彼になっている事に気づきました。

“えっ？…え、えっえっ？！”
｢うるせぇ…w｣

あまりの慌てように彼はあなたに軽くチョップして、無邪気な笑みを浮かべました。

見た目は完全にあなたなのに、胸が高鳴ってしまうのはなぜ…？

てか

“なんでしゃけは驚かないのよー！”
｢うわ、俺の声でそういうこと言うな！！｣
“何それひっどー！”

○青色さんの場合
｢体だけ入れ替わっちゃったみたいだね…｣

前触れなんてありませんでした。体に違和感を覚えた時には時既に遅し。
彼と顔を見合わせて可能性は確信に変わりました。

“うえぇ…どうしよ…”

誰かに相談しても信じてもらえないかもしれない。
病院に行ったら精神科を勧められるかもしれない。

未知の世界過ぎてどうすればいいか分からず、ううう…と唸り声を上げながら机に突っ伏すあなたに、彼は優しく頭をなでてくれました。

“なんできんさんはそんな冷静なの？”

突っ伏していた頭を少し上げて、自分の姿をしている彼をじとーっと見れば｢変な気分だなw｣なんて小さい声で笑いました。

｢冷静じゃないよ。でもさ、Aとなら大丈夫って謎の自信はあるよ？｣
“なにそれ…”
｢なんだろうね｣

｢よしよし｣なんてまた頭を撫でられます。
きっと今はもう不安なんてありません。
彼となら少しずつでも必ず越えて行ける。一人じゃ駄目でも二人なら。

あなたと彼の二人は最強ですよね。

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