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鶴が八十五羽 ページ15

「否しかし…弱いなら飲まなきゃ良いのになぁ…」

太「鶴丸さんは飲めないんですね」

「まぁな…」

前から言ってるけど
中身は未成年なんで
飲んだ事も無ければ、飲むのも不可能なんだ←

太「変なことを聞きますが…」

「何だ?」

俺はこの後
まさか、そんな質問をされるなんて想像してなかった
どうせ、鶴崎の事だと思ってた

太「貴方は、元は人間で?」

「…は?」

言い当てられた時の恐怖
神社に奉納されてたら
大体の気配や行動で分かるのか……?

太「だから言ったでしょう、『変なこと』だと」

「本当に変な事だな…いきなりそんな事を聞かれるなんて驚きだぜ…」

太「貴方からは付喪神としての力を感じません、霊力もとても薄い」

次々と人間である確証をついてくる太郎
辞めてくれ……
それ以上言われたら彼奴に成った意味がない……

「辞めてくれ…」

太「…すみません、私の勝手な憶測ですので、お気になさらずに…」

「…頼む、その事は誰にも言ってもらいたくないんだ…主にもましてや光坊と倶利坊にも…」

自然と体が震えている
バレない様にしてきた事が
まるで、無駄だったとでも言われたかの様に

太「貴方には恩もあります、貴方が望むなら誰にも言いません」

太郎はそう言った

太郎「但し、貴方の真名は覚えて居られるのですか?」

「真名?当たり前だろう…俺は…」

真名を言おうとしたら言えなかった
教えちゃいけないからって訳じゃない
単純に、思い出せなくなっていた

何故だ?
鶴崎と飛雅の名前は覚えてる
なのに……自分の名前は……?

「俺の真名は…」

太「記憶の忘却でしょう、貴方が『鶴丸国永』として生きている間に、少しずつではありましたが、人間だった頃の記憶が消えていった」

鶴『結局お前は人間で俺は神様だったって事だ』

あの時の言葉が頭に浮かんだ
記憶が消えるって言ってはいたけど
まさか、自分の真名まで消えるとは思ってなかった

本当に……俺はダレなんだ?

鶴が八十六羽→←鶴が八十四羽



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設定タグ:刀剣乱舞 , 鶴丸国永成り代わり , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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カノト(プロフ) - 真紅さん» 有難うございます!あんな感じで良かったのか不安でしたが、満足頂けて良かったです! (2017年12月2日 21時) (レス) id: a01b9f2740 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - カノトさん» 拝見させていただきました。 凄い、こう、間極まって言葉が出てこないんですが、凄く良かったです! ありがとうございました!これからも応援しています! (2017年12月2日 19時) (レス) id: a4c5690381 (このIDを非表示/違反報告)
カノト(プロフ) - 真紅さん» リクエスト有難うございます!確かに本編じゃまんばちゃんとの絡みが未だ無いので頑張らせて頂きます! (2017年12月2日 19時) (レス) id: a01b9f2740 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - まんばちゃんとの絡みが見てみたいです。一気見しちゃうくらい面白いです!寒くなって来たので御自愛ください。 (2017年12月2日 18時) (レス) id: a4c5690381 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カノト | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月28日 23時

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