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#139 ▼ ページ39




─とはいえ、結末が気になるんです。

少し離れた場所で立ち止まって、目が合ったモブリットに『が・ん・ば・れ』と口パクで伝える。

それが伝わったかどうかは不明なのだが、彼はヤケになったように『あぁ、もう!!』と声を上げた。


「…質問です。」


「えッ、あ、うん!なに!?」


「アンタは、人から『巨人マニア』、『人類の奇行種』やら変態呼ばわりされてますね?」


「あっ……うん、そうだね?」


「アンタ程の変人が他にいると思いますか?」


「あはははッ、いないんじゃない!?」


「そうですよね、他に誰もいませんね。
自分が好きなのは…アンタだけなんです。」


「……ッ、な、なん、なの……。」


─『はい、これ、受け取ってくださいね』、モブリットはそう言ってハンジに苺の花を渡した。

ハンジが戸惑う間も与えず、『あ、これもです、どうぞ』って、今日買った服やら雑貨やらも。


「全部、アンタ宛です。」


「えッ…ちょ、あの、これは……?
何が入ってるか把握してないけど、私に花の贈り物なんてモブリットも変わってるね…。」


「それ、枯れないそうですよ。」


「えぇッ!?花なのに…!!?
なんで!?これどうなってんのッ!?」


「…研究熱心なアンタは、食いつくと思いました。

私はまた実感しましたけど、その苺の花言葉は『あなたは私を喜ばせる』…だそうです。

残り三つも花言葉が残っていますが、それはご自分で調べてください。」


「…なんなのさ…。

泣かせたくせに、怒らせたくせに…優しくするわ嬉しくさせるわ、こんな……。」


「…はい、そうですね。」


─モブリットはハンジの頭をなでて、もう泣き始めたハンジの涙を掬い、溜息をついて言った。


「…これから、第四分隊長のハンジさんに、第四分隊副長の私が…結婚を申し込みます。

でも、アンタに拒否権ありませんからね。」


「ないのかいッ!!?」


「…アンタがいないと私が困りますから。

どんなに生き急いでも、これから何があっても、責任持ってアンタを守らせてください。

…結婚していただけますか?」


「………一つ、問題がある。」


「…なんでしょう?」


「今…私は…だっ、旦那に抱きつきたい。
…が、しかし、手が…塞がってて……困っている。」


「…それは問題じゃないですね。」


─なんて、ハンジを壊れ物に触るみたいに、優しく引き寄せたモブリットを見届けた。

周りからは拍手喝采。


式は、一ヶ月後に決まったそうな。


#140 ▽→←#138 公開処刑と拒否権と



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設定タグ:進撃の巨人 , エルヴィン , リヴァイ   
作品ジャンル:アニメ
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氷飴(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます!(今私も調べてきたのですが、レンさんのおっしゃる通り“独占欲“って出てきました(ºωº`*))このお話を書いた時も調べていたつもりだったのですが、なぜか“執着”に……。教えていただきありがとうございます!(*´ω`*) (2020年4月25日 19時) (レス) id: 9625751614 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ネックレスって独占欲っていう意味持ってるんですよ! (2020年4月25日 19時) (レス) id: 784374d164 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴(プロフ) - にんじんさん» 一応、両想いになった後の続きも作りたいと思っているのですが…まだ考えがまとまっていない最中だったりします(´・ω・`) (2017年12月11日 12時) (レス) id: 885b609761 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - この物語はこれで終わりですか?(´・ω・`) (2017年12月10日 23時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴(プロフ) - 京 鏡さん» そっ、そんな風に言ってもらえるなんて…思ってもみなかったよ!とても嬉しいッ!ありがとう!!頑張ります!!((o(*>ω<*)o)) (2017年11月3日 19時) (レス) id: 885b609761 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷飴 | 作成日時:2017年11月3日 19時

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