#05 ゴキ〇リ ページ5
*
これは、一週間に一度、リヴァイ兵長が主催する“週一大掃除”の時に起きた出来事です。
この日だけは強制的に、私達リヴァイ班のみならずエルヴィン団長やミケさんから、ハンジ分隊長達も参加する義務が下ってます。
なぜならば……。
「テメェらも参加しねぇと、俺は兵士を辞める」
…その兵長の無茶ぶりな発言の為。
多分、冗談だと思うんですけど…思う、んですけど……その真意は不明のまま。
私と兵長は兵舎の台所を掃除していた。
「A！埃が残ってる！」
『すぐにやり直します！』
「…おい、このシミ残りはなんだ」
『どうしても落とせなくって…！』
「……チッ」
そんな厳しいお掃除マニアの兵長ですが、ある時、そんな彼に事件が起こったのです。
それは…私の前にカサカサと音を立てて現れた、一匹のゴキ〇リが始まりでした。
『…へっ、兵長、兵長、兵長！！？』
「あぁ？なんだ、でけぇ声だして……」
『あのっ、ゴ、ゴゴ、ゴキ〇リ！
ちゃっちゃと駆逐してくださいッ！』
「…ゴキ〇リくれぇでなんだ」
くるくるくる、バシッ！！
兵長はテーブルの上にあった新聞を丸め、ゴキ〇リに向かって振り下ろすが、それは素早く逃げる。
『…こっ、こっち来た！！
やだ！兵長、た、助けてくださいッ！！』
「お前が逃げるから追うんじゃねぇのか？
…この、クソが…ちょこまか動きやがって！
………ッ！！？」
―その時でした。
兵長がゴキ〇リを今度こそ駆逐しようとした時、それは見事に飛んで避けたのです。
「……」
『うわぁぁあああ！やだぁぁああ！！』
「……少し待ってろ、A」
『兵長ッ！！？』
私よりも真っ青になった兵長が台所の外へ、なんと…こんな私を残して敵前逃亡。
私は悲鳴を上げ続けていたが、数分後に兵長と、息を切らせて連れられたミケさんが到着。
「リヴァイ…なんなんだ？
いきなり人を引っ張って走らせて……」
「あれを、駆逐…してくれ」
「……なんだと？」
私も涙目でミケさんに頼むと、ミケさんは「はぁ…悪く思うなよ！」と、見事駆逐完了。
ミケさんにペコペコ頭を下げる私でした。
「リヴァイ…ゴキ〇リくらいでなんだ」
「…ありゃあただのゴキ〇リじゃねぇ。
汚れの結晶が飛んだんだ、奇行種だ」
「………」
人類最強もゴキ〇リは嫌みたいです。
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氷飴(プロフ) - みかんさん» 他の作品も見ていただけていたんですか…！？本当に嬉しいです、頑張ります！ありがとうございますッ！(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2018年3月3日 11時) (
レス) id: 885b609761 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 氷飴さん» 分かりました！氷飴さんの作品どれも好きなので頑張ってください (2018年3月3日 10時) (レス) id: 37c35365e5 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴(プロフ) - え、わ、う、嬉しいです！ありがとうございます！！CSSは、ぷぅま様というユーザー様が作られたものを、お借りしています！ (2018年3月3日 1時) (レス) id: 885b609761 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - とっても面白いです！応援してます！このCSSって自作ですか？自作でないのなら教えてくださると嬉しいです (2018年3月3日 1時) (レス) id: 37c35365e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷飴 | 作成日時：2018年3月3日 0時
