#04 紅茶の奇行種 ページ4
*
「リヴァイ、A、お邪魔するよ〜！」
『あ、ハンジ分隊長、こんにちわ』
「ノックくらいしねぇか、クソメガネ」
「やぁやぁリヴァイ、相変わらずだねぇ！」
紅茶によって復活を遂げてくれた兵長の部屋に現れたのは、人類の奇行種ことハンジさん。
リヴァイ兵長は相変わらず眉間にシワを寄せるが、私は結構、ハンジさんが好きだったりする。
「何の用だ、クソメガネ」
「いやぁ、悪いね、リヴァイ。
私の分の書類までやってくれてるそうじゃないか！」
「理解しているなら出ていけ、邪魔だ」
「Aを連れてくけど、いいかい？」
ハンジさんを睨みつける兵長に、ハンジさんは笑って「これが用だよ」と、ある物を取りだす。
リヴァイ兵長は驚いてペンを落とした。
「じゃじゃ〜んッ！
君の大好きな紅茶を持ってきたんだよ！」
『あ、これ珍しい茶葉ですね！』
「……寄こせ、クソメガネ」
「それが人にものを頼む態度かい！」
ガタッと席を立つ兵長に、「取りに来ないとあげないよ〜」と、ハンジさんは笑う。
だが彼女は手を伸ばす兵長を弄ぶように、その高い身長と長い腕で、めいっぱい紅茶を避ける。
兵長は、ハンジさんの腕に向かって背伸び。
「あははははッ！
やっぱりちっちゃいねぇ、リヴァイは！」
「うるせぇ、黙れ、削ぐぞ」
「私から紅茶も奪えないような君が、果たしてどうやって私を削ぐのかな〜！」
「……チッ、いいから寄こせ」
「や〜だよッ！」
やがてその格闘は30分ほど続いた。
のだが…兵長は背伸びするのをやめ、華麗にハンジさんの足を蹴った。
「いッ…いッッてぇえええ！！」
『だ、大丈夫ですか！？』
「……チッ」
ハンジさんは紅茶を落としそうになったが、ギリギリのところで掴んだまま、兵長を見下ろす。
「まっ、まだまだ！」
『なんの張り合いですか！？』
「あいたたたたた！」
その後、兵長はハンジさんの足を蹴ったり、お腹をこそばせたり、髪を掴んだりしていた。
最終的には、兵長がハンジさんの顔にハタキを投げつけたことで決着がつく。
「これでも女の顔なんだけど！？」
「テメェがさっさと渡さねぇからだ」
「……紅茶のことになると何をするか分からない。
リヴァイ、アンタ…紅茶の奇行種だね」
『……上手いこと言ったつもりですか』
*
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氷飴(プロフ) - みかんさん» 他の作品も見ていただけていたんですか…！？本当に嬉しいです、頑張ります！ありがとうございますッ！(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2018年3月3日 11時) (
レス) id: 885b609761 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 氷飴さん» 分かりました！氷飴さんの作品どれも好きなので頑張ってください (2018年3月3日 10時) (レス) id: 37c35365e5 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴(プロフ) - え、わ、う、嬉しいです！ありがとうございます！！CSSは、ぷぅま様というユーザー様が作られたものを、お借りしています！ (2018年3月3日 1時) (レス) id: 885b609761 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - とっても面白いです！応援してます！このCSSって自作ですか？自作でないのなら教えてくださると嬉しいです (2018年3月3日 1時) (レス) id: 37c35365e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷飴 | 作成日時：2018年3月3日 0時
