#13 好きな奴ほど苛めたい ページ13
*
「リヴァイ、悪かったよ……。
普段は私を蹴りまくるリヴァイが弱ってたからさ、こう……うずうずしちゃって！」
残念ながら、鬼もクソメガネも部屋を出て行ってくれる気はないらしい。
ハンジはバツが悪そうに目を伏せて言い、それに続き黙っていたエルヴィンが口を開いた。
「……ハンジの言うことも分かるよ。
人類最強の兵士が埃に困る姿は、なんとも可愛らし……いや、なんでもない」
「おい、エルヴィン…テメェ。
今なにを言いやがった……チッ、気持ち悪ぃ」
「ははっ、なんでもないよ。
“好きな相手ほど苛めたい”と…よく言うだろう？」
「……そうかよ。
ならテメェらは壁外で巨人を苛めてくればいい」
『………』
エルヴィンはいつものように、ふっと笑んで俺からの嫌味をかわす。
ハンジもハンジだ……。
さっきからニタニタと笑いやがって、楽しそうにこっちを見ている。
「なんなんだ…テメェらは。
二人して気味が悪ぃ、Aが怖がるだろうが」
「いやいやリヴァイ！さっきからあなたのせいでAが真っ赤だけど、そっちはいいの！？」
「そうだぞリヴァイ、怖がる以前の問題だ」
「……」
ハンジらの言葉でAを見ると、
まだ組み敷かれたままでいたAが、頬を染めあげて俺を見上げていた。
困ったように揺れるその目が、もっと、お前を困らせてやりたいと思わせる。
「エルヴィン…クソメガネもだ。
謝罪は聞いた、取り込んでるから出て行ってくれ」
『っ…！？』
「俺はAといたいだけだ。
テメェらがいるとなにもできねぇだろうが」
『……ッ、え……っ』
「チッ……」
俺の下で身動いでどもっているAの唇を指でなで、未だそこにいる二人を睨んだ。
わざとらしく舌打ちをおまけすれば、
エルヴィンとハンジは顔を見合わせ、困ったように溜息を吐き出した。
「はぁ……。
泣かせない程度にしろよ、リヴァイ」
「はぁあああ。
なにかあれば私に言いなよ！A？」
『えっ…あ、団長？ハンジさん！？』
「人類最強もAには敵わないな〜。
じゃあね、失礼するよッ！」
『ッ…！！？』
バタン、と、閉まった扉の向こう。
言葉を失ったように眺めるお前を……どう困らせてやろうか、A。
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氷飴(プロフ) - みかんさん» 他の作品も見ていただけていたんですか…！？本当に嬉しいです、頑張ります！ありがとうございますッ！(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2018年3月3日 11時) (
レス) id: 885b609761 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 氷飴さん» 分かりました！氷飴さんの作品どれも好きなので頑張ってください (2018年3月3日 10時) (レス) id: 37c35365e5 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴(プロフ) - え、わ、う、嬉しいです！ありがとうございます！！CSSは、ぷぅま様というユーザー様が作られたものを、お借りしています！ (2018年3月3日 1時) (レス) id: 885b609761 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - とっても面白いです！応援してます！このCSSって自作ですか？自作でないのなら教えてくださると嬉しいです (2018年3月3日 1時) (レス) id: 37c35365e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷飴 | 作成日時：2018年3月3日 0時
