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屋上まで上がりきると、彼は指輪を月明かりに照らしていた。
「まーたハズレか。」
残念そうにそう呟く彼に、気配を消しながらもゆっくりと近づく。
彼が振り返った瞬間、私は彼に銃口を向けた。
「…裸足で追いかけてくるなんて、随分とおてんばなお嬢さんだ。」
「…どうしてもあなたに会いたくて、ね。」
「それはそれは…ではどうかその物騒なものを下ろして頂けますか？」
私はゆっくりと銃を下ろす。
そして、彼に近寄ると胸元から手帳を取り出した。
「私はFBI捜査官の夕凪A。あなたに協力してほしいことがあるの。
今回は見逃してあげるから、私に協力していただける？…もちろんタダで、とは言わない。」
「…。」
しばらく沈黙が続いた。
私は真っ直ぐ彼を見つめる。
すると、階段の方から足音が聞こえた。
「もう来たか…。」
すぐに手帳をしまい、懇願の眼差しで彼を見つめる。
すると、私の焦りを見兼ねたように小さくため息をついた。
「分かりました…あなたの美しさに免じて、ご協力致しましょう…。ただし、」
彼は私に近寄ると、私の左手を手に取り、親指の先端にカシミール・サファイアの指輪をはめる。そして、親指を指さすと、こう囁いた。
「明後日の夜、このホテルのここで…。
私たちは静かな場所でしか会うことが出来ない。」
「えっ？」
これは何かの暗号なのだろうか。
呆然としているうちに、もう足音は屋上まで到達していた。
振り返ると、そこにいたのは安室とコナンくん…後ろから中森警部。
彼はそれを見ると私の手の甲にそっとキスを落とし、
「必ず1人で来ること。…彼らのような探偵の手は借りず、あなたの力で私に会いに来てください。」
と囁いて、煙幕とともに夜の闇へと消えていった。
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アルファ - 赤井さん落ちもみてみたいです！ (2020年4月6日 17時) (
レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
KORON(プロフ) - さわさん» う、嬉しいですっ！！！！泣行き当たりばったりで書いていますがさらにおもしろいと言っていただけるよう更新頑張ります！！コメントありがとうございます！！！ (2018年8月28日 17時) (レス) id: 766c8774e0 (このIDを非表示/違反報告)
さわ - 面白い、、、（感動））更新頑張ってください！応援してます！！ (2018年8月28日 17時) (レス) id: 0f495494f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K | 作成日時：2018年8月24日 13時
