沖矢の妹がポアロで働くことになったらしいです【安室透】

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「よーし、皆の者、予告時間5分前だ。
変装チェックよし、警備の者は持ち場にて怪しいもんを見かけたらすぐに報告すること！！
…今度こそ怪盗キッドをひっとらえるぞ！！」


無線で高らかにそう言った中森警部。
私は先程変装チェックのため中森警部に思いっきり引っ張られた頬をさすりながら、大きくため息をつく。
今回の警備は完璧だ！！とかなんとかさっき言ってたけど、キッドが1番よく使う屋上の警備が手薄すぎる。こんなのキッドだったら余裕で突破できるわ。


この20分間くらいあたりを見回していたが、キッドだと思しき人はだいたい特定出来た。
部屋の角でごく普通に振舞っている警備員。
しかし、私は見逃さなかった。
彼、無線でほかの警備員に連絡するフリをして、仲間に連絡を入れている。


当然、探偵2人も気づいているだろうと、そちらに目をやると、安室もコナンくんもどうやって本物の宝石を盗むかを一生懸命考え込んでいた。
まぁ気づいていない方が好都合…。特に安室は。
私にとっての問題は、どう接触するか、だ。



ここは帝都ホテルの30階…屋上は40階。
部屋に窓はなし。
おそらく彼は何らかの方法で指輪を盗んだ後、警備員に扮し、混乱に乗じて屋上まで行って逃げるといった算段だろう。
そこで上手く接触出来ればいいのだが…。



時刻は、予告の時間まであと2分をきっていた。

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