よん ページ5
萩「それでそれで？どうだったの？佐藤ちゃんは！」
松「もういいだろハギ」
萩「いやいや気になるじゃ〜ん！高木ちゃん、ちゃんとできてたの？」
伊「ったく…」
結婚式の訓練に出られなかったハギくんは、朝からこの通り。
事細かに聞いてくるハギくんの横で、資料片手に知らん顔をする陣平。
さらにその向かいであきれ顔をする伊達班長。
萩「ねえねえAちゃん、どうだった？」
陣平に相手をしてもらうのはもう諦めたのか、今度は私の机にやって来たハギくん。
隣の高木くんの椅子を引っ張ってきて、勝手にドカッと座る。
萩「佐藤ちゃんのウェディングドレス、どだった？」
好奇心旺盛な子犬のような瞳でワクワクとこちらを見つめるハギくんに、思わずくすっと笑いがこぼれてしまう。
『すっごく綺麗だったよ、美和子』
萩「え〜まじぃ？」
『うん！すっごくね！素敵だった〜…』
ハギくんに話をしながら、美和子のウェディングドレス姿を思い出して、うっとりとしてしまう。
萩「へぇ〜……」
なんだか意味深なハギくんの声に、首をかしげる。
『ん？』
するとハギくんはニヤッと笑って私の向かいの席で資料に目を通す陣平を親指で示した。
萩「そのキレ〜な佐藤ちゃんを見て、陣平ちゃんはAちゃんとの結婚式を想像しちまったってわけか」
『……へ』
松「なっ、ハギてめえ！」
ぼっと顔を赤く染める私と、同じく真っ赤な顔でサングラスをずりっと落とす陣平。
一方ハギくんはきょとんと私たちを交互に見る。
萩「え、違うの？」
松「違えとは言ってねえけどよ…」
『え』
萩「へへーん、ほらね」
バチっとウインクをするハギくんに言葉を失っていると、班長が呆れたように言う。
伊「おいおまえらいい加減にしろよ？資料の始末が溜まってんだ」
萩「でもよぉ班長。班長だってこいつらの結婚式見たくねえ？」
伊「そりゃあ…見たいな！」
『ちょ、班長まで！』
萩「だろぉ？」
松「チッ、こいつら……自分たちの結婚式くらい自分たちで決めさせろってんだ」
『陣平、なんか言った？』
松「言ってねえよ！ばぁか！」
『はぁ？何よ急に！』
ふんとそっぽを向く陣平の頬はわずかに赤くて、私は首をかしげるしかなかった。
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蕎麦(プロフ) - あいなさん» コメントありがとうございます!!めちゃくちゃ嬉しいです🥹これからも楽しんでいただけたら幸いです✨️ (11月2日 22時) (
レス) id: 6e4712d906 (このIDを非表示/違反報告)
あいな - とても良かったです！陣平ちゃんが好きなのでニヤニヤしました！ (10月28日 18時) (レス) id: 1d08598e39 (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦(プロフ) - 梨央さん» ありがとうございます〜！これからもぜひ楽しく読んでいただけたら嬉しいです！ (10月28日 15時) (レス) id: 27ce214f54 (このIDを非表示/違反報告)
梨央(プロフ) - いつも楽しく見させてもらっています！ とても続きが気になります(っ ॑꒳ ॑c)ﾜｸﾜｸ いつでも更新待ってます！頑張ってください！ (10月26日 23時) (レス) id: d5d12d933e (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦(プロフ) - 魔王さん» 読んでいただいてありがとうございます！これからも更新していきますのでぜひ楽しんでください！ (10月26日 22時) (レス) id: 27ce214f54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蕎麦 | 作成日時：2022年12月15日 21時
