5話 日常 ページ6
その日から、１週間。
私は陸さん基、りぶさんから離れることなく平和に平凡に過ごした。食事以外は部屋に籠り、二人で有意義に時間を使っていた。
『ねえ、陸さん。』
「なあに？」
『会議の日っていつだっけ？』
このひとは“ウタイテ”だけでなく普通に仕事をしている。基本的、家でできることなのだが極たまに打ち合わせに出席する。だから家にいない。
「んーとね、三日後だよ」
つまり三日後、その日私は一人ぼっち。何をされるか、何を言われるか何となく想像がつく。まあ別に恐怖なんて感じないけど。
「あっでもね、その日他の人も歌い手の打ち合わせのはずだから、家に残るのはまふくんとluzくんだけ」
まふくんにるすくん…。
あぁ、あの赤い目の人と、薄い金髪の整った顔をした人か。
「ねえ、A。絶対に食事以外で外に出ないこと。何かあったら僕に言うこと。
わかった？」
不安げな顔をする陸さん。何がそんなに心配なのか、私にはわからなかった。
『うん、わかった。』
そう答えれば優しく頭を撫でる陸さん
「ん、いい子だね。
あ、そろそろ晩御飯の時間だしいこっか」
そういいながら当たり前のように手を絡め、歩き出した。
リビングにいけば初日と同様、否それ以上の鋭い視線を感じた。それでよかった。嫌われておけば誰も傷つけないですむから。
でも、そんな中でも話しかけてくる人はいて…。
「Aちゃぁぁぁあ！！！わしと一緒にご飯食べよ！！」
「AA！！俺と一緒にご飯食べよーな！！」
「Aは俺と食べるからだーめ」
「いっつもりぶさんばっかずるい！！」
「せやで！！96ちゃんと俺やって一緒に食べたい！！」
騒がしいそのやり取りもいつの間にか“日常”へと変わっていた。
『96ちゃんさかたんごめんね。私はりぶさんと食べるね』
こう返すのもいつものことだった。
不満げな顔をする二人に、勝ち誇ったように笑うりぶさん。この光景も何度見たことか。
『りぶさん、座ろっか。』
いつしかこの言葉がこのやり取りを終わらせる合図となっていて。
「うん、すわろっか」
そう、これが私たちの“日常”
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すい(プロフ) - 蒼井優衣さん» んんん完全にミスです！ご指摘ありがとうございます！こんな不定期更新でも読んでくださる方がいるということになんだかぽかぽかした気持ちになりました！これからもがんばります！本当にありがとうございます！ (2018年12月11日 18時) (
レス) id: 03d93beea4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井優衣(プロフ) - すみません本日更新されましたお話の最後に「あ」と着いてるのはわざとですか？わざとでありましたらすみません！いつもお話楽しみにしております！がんばってください！ (2018年12月11日 18時) (レス) id: b1695e31e1 (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぎん - おもしろかったです。つづきまってます。 (2018年12月2日 18時) (レス) id: c89accbb8e (このIDを非表示/違反報告)
ネージュ@ちくわ同盟(プロフ) - 凄い好みの作品です！更新頑張ってください(^^) (2018年11月23日 10時) (レス) id: 4cedcbaa5d (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - cfDbg4VRAsnucMYさん» あああありがとうございますぅぅぅう！！！めちゃくちゃ励みになります！ほんとにありがとうございます！！ (2018年11月21日 17時) (レス) id: 03d93beea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい | 作成日時：2018年11月16日 22時
