. ページ45
.
.
紫耀「ね、今年のクリスマス予定ある？」
図書館までわざわざ迎えに来てくれた紫耀は、
帰り際そんなことを聞いてきた。
予定といってはないけれど、
クリスマスをわざわざ特別な日にしようと思ったことはあんまり、ない。
中学生からサンタさんは来なくなったし。
A「んー、ないけど」
紫耀「俺んちでクリパしない？」
A「あ、……2人？」
紫耀「……ああ、
嫌かな」
そうやって気まずそうに頭を掻きながら
首を傾げる紫耀に、
笑いながら首を振った。
あの事件の次の日、
私は彼に一通のメールを送った。
『お隣さんに戻りましょう』
返事は、『はい』の一言だった。
…………何が大人の恋愛よ。
と笑ってしまったんだ。
メール一通で別れを告げれるほど、
私が子供だったことに驚いたし。
返事ひとつで
消えてしまう私たちの関係の呆気なさに、
涙が出た。
あれ以降、
涼介くんとは、
山田さんとは本当にお隣さんに戻ってしまった。
だけど、
あの日の彼女を見ることはなく、
私が引っ越してきたばかりの時の
『山田さん』に戻っていた。
きっと私も、
あの日の『Aちゃん』に戻れているはず。
それから2ヶ月半が経ち、
10月下旬のある日。
紫耀に、
2度目の告白をされた。
正直その頃私はまだ
心の傷が癒えなくて。
ダメだダメだと断り続けていたのだけれど。
紫耀「…………じゃ、ここで」
A「うん、わざわざありがとう」
嘘つきは泥棒の始まり？
私は真実に嘘をついてそのまんま、
紫耀への気持ちに肯定した。
毎日が、
何も無くただトントン拍子で進んでいっていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 731人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ありさ(プロフ) - めっちゃキュンとするし、切ないし、続編見たいです！パスワード教えてください！！ (2018年10月11日 14時) (
レス) id: 77118fea33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - パスワード知りたいです！見たい！ (2018年9月23日 13時) (レス) id: ff4f92bf0e (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - パスワード教えてください！ (2018年9月23日 2時) (レス) id: e55497a53f (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - パスワード教えてほしいです！ (2018年9月23日 1時) (レス) id: 7995d0be6f (このIDを非表示/違反報告)
レア - パスワード教えてください！！ (2018年9月22日 20時) (レス) id: 7b7902e0fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りーーーな。 | 作成日時：2018年9月1日 14時
