46.痛い。 ページ47
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あの後、9人でリビングで楽しく過ごした。
お父さんが勝手に私のアルバム見せびらかして、「可愛いだろ、俺の娘」って笑ってた。
それがただひたすらに嬉しかった。
別に、許すとかそういうのじゃないんだ。
ただ普通の生活が欲しかった。
お父さんもお母さんも居るのが普通っていう訳じゃない。
私の“普通”が欲しかった。
お父さんと「見ていてくれ」って言っていたから。
夜ご飯も一緒に食べた。
久しぶりの大勢のご飯に泣いてしまった。
でも、お父さんの方がもっと泣いてたから、笑った。
明日にはまた外国に言ってしまうらしい。
寂しいけど、大丈夫。
きっと、私なら。
私たちなら。
『今日は本当にありがとう』
切島「おー！また今度な！」
芦戸「お邪魔しました！」
龍之介「また来てね」
みんなはそれぞれ帰ってしまった。
私とお父さんは見えなくなるまで手を振った。
龍之介「 _______________ それで、待たせたね。勝己くん」
かっちゃんだけは、何故か家に残っていた。
龍之介「頼みがあるんだ」
お父さんはひとつのカメラを取り出した。
それは、幼い頃に一番大切なんだと見せてくれたカメラだった。
龍之介「俺たちの写真を撮って欲しい」
『でもお父さん。タイマーでも……』
龍之介「勝己くんに撮って欲しかったんだ。ダメかな」
かっちゃんは暫くお父さんの手にあるカメラを見つめると、やがて受け取った。
お父さんはニッコリ笑うと、私の隣に立った。
緊張して、頬の筋肉が固まってしまう。
カチコチになりながらカメラを見ると、かっちゃんが笑っていた。
私も、笑った。
『ばいばい、かっちゃん。写真撮ってくれてありがとう』
「おー」
かっちゃんが靴を履いているのを見つめる。
「じゃーな」
『……うん』
「また、明日」
『うん！』
かっちゃんはお父さんに一礼すると、帰っていった。
龍之介「A」
『なぁに？』
ソファに座る父は、テレビで大好きなお笑いを見ていた。
「勝己くんが、好きなのか？」
『うぇ』
私が焦ってアワアワしていると、お父さんはクスリと笑った。
龍之介「ま、幸せならなんでもいいよ」
『……うん。お父さん。私今、サイコーに幸せ！！！！』
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なつめ(プロフ) - 湊真さん» コメントありがとうございます！うわぁぁぁぁぁぁぁ！嬉しいです！他作品もよろしくお願いします！ (2020年2月9日 10時) (
レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 爆豪推しさん» コメントありがとうございます！後日談、書いてみようかと思います！しばしお待ちください！ (2020年2月9日 10時) (レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
湊真(プロフ) - 久しぶりにＭＨＡ関連で号泣しました・・・！！お疲れさまでした！！ (2020年2月9日 9時) (レス) id: e706ac4195 (このIDを非表示/違反報告)
爆豪推し - とても面白かったです！！ その後の事が気になります！！ (2020年2月9日 8時) (レス) id: 21ba795355 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 桜ひかりさん» コメントありがとうございます！頑張ってみます！！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: dca3be50ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ | 作成日時：2019年12月15日 17時
