私 が 、し っ か り し な き ゃ 。【冨 岡 義 勇】

42.しっかり ページ43

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▽You side





太陽「姉ちゃん」



『ん〜？』





いつも通りの朝。



私は朝食を作るために台所に立っていた。



すると、太陽が陽葵と陽介を連れてやって来たのだ。





太陽「顔色悪くない……？」



『…………そんなことないよ〜』



陽葵「お熱ならねてなきゃダメだよ？」



陽介「う〜」



『大丈夫大丈夫。ほら、このお皿運んでくれる？』





私は三人をはぐらかした。



また、あの悪夢が始まろうとしていた。



また可愛い弟と妹を傷つけることになる。





陽菜子「燦柱様、私達もお手伝いします！」





また優しい隠達を失うことになる。



そんなの嫌だ。



でも、変える術がないんだよ。









『いってきます』









太陽「行ってらっしゃい」



陽葵「ばいばーい！」



陽介「う！」



陽菜子「お気をつけて行ってらっしゃいまし。ご武運を」





みんなに手を振る。





幼い弟、妹たち。



いつだって私の支えで、癒しだった。



どんなときも傍に居てくれた。



私たちの絆は変わらない。



例え血の繋がりが無くたって、私たちは姉弟姉妹だから。



神様。



どうかお願いです。



私のことは、もういいから。



弟妹達が、仕えてくれる隠達が、お館様が。









義勇さんが。









幸せでありますように。





その為ならば、私は悪者にでもなります。





しっかりしなきゃ。





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