伝わらない時間 ページ10
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俺が来たことで授業はお開きになった
「ね、ねぇ、赤萩さんは何でE組に……?」
恐る恐る、といった感じで俺に質問してきた水色髪
『…………E組の方が、楽しそうだと思って』
「「「……………」」」
渚達の心情をAは知る由もないだろう
渚達がAのこの言葉を聞いて思ったのは、あんまり仲良くなれなそう、だった
E組の方が楽しそう、なんて馬鹿にされているように感じでならなかったのだ
ずっと差別され、馬鹿にされてきたのだから
クラスが静寂に包まれる中、カルマが椅子から立ち上がった
「あーあ。ほら、俺昔っから言ってるでしょ。ちゃんと伝える努力しなよ」
『?ちゃんと伝えただろ』
「ごめんね、コイツ国語の点数低いんだよね」
『それは今関係ないだろ』
大アリ、とでも言うように俺の頭に乗っかってきた
「今のはね“俺、A組はプレッシャーとかで息苦しかったからE組で自分がしたいことをしたい”って意味ね」
分かるわけないだろ………!!!とクラスの心の声は揃った
『?だからそう伝えてんじゃん』
「俺じゃないんだからもっと詳しく言ってあげないと通じないよ。Aは言葉、略しすぎ」
『???』
「……ごめんね、コイツ、言葉足らずなところあるからあんま話通じないかも。分かんなかったら俺に聞いて」
「う、うん」
『だからちゃんと伝えてるってば』
「伝わってないから言ってんの」
『てか、話通じないって何さ、宇宙人じゃないんだから』
「俺以外にちゃんと話通じたことがない奴が何言ってんだか」
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K(プロフ) - 紅奈虹夢@虹茶さん» ありがとうございます!!忙しさもあるので、あんまり更新できないかもですかけど、ぜひ楽しんでいってください!! (5月1日 21時) (レス) id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢@虹茶(プロフ) - 暗殺教室!!神 小説です!! 本当に! (4月29日 22時) (レス) @page2 id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2024年3月10日 15時