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｢なんかイタズラ好き、とはよく言われてるけど、もっとなんやろ、いかに人を騙せるかを楽しんでるって言う方がしっくりくる。｣
神山くんは机の上で腕を組んだまま、
俯いてボソボソと話す。
｢悪い子では無かったよ。人懐っこいし、元気で明るくて、皆から好かれて。
でも、明るく振る舞った後、気付かれない様に隠れて爪を噛んでニタニタ笑ったりしてた。
皆が表向きの芝居に騙されてるって言うのが楽しくて仕方なかったんやと思うよ。｣
『そうなんだ。知らなかった。』
｢俺も正直、それが俺の見てきた普通のしげやから、何も思わんかった。
でも、一連の事件の犯人ちゃうか、って疑い出したとき、そういう行動を思い出して怖なった。ああ、やっぱりしげならやりかねへん、って。｣
私は目の前の珈琲をスプーンで掻き混ぜる。
『重岡くんって動物飼ってたっけ』
｢いや、彼奴そんなに動物得意ちゃうねん。特に犬とかほんまに相性悪いみたいで。｣
俺犬飼ってるから
しげが泊まりに来たとき大変やったわ、
と言った神山くんの掠れた笑いが消える。
私はシーサーの顔を思い出して、
きっともう会えないのだな、と察した。
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檸檬(プロフ) - まさなさん» ありがとうございます。 (2020年1月10日 14時) (
レス) id: 236ce81481 (このIDを非表示/違反報告)
まさな(プロフ) - こういうの好きなので頑張ってください…！！ (2020年1月10日 9時) (レス) id: 709458c7d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬 | 作成日時：2020年1月9日 20時
