51.ふにふに ページ5
ガチャン!とピアッサーの音が鳴ったと同時に、チクリとした痛みと、唇に何かが触れたような感触がした。
竈門さんの手だろう。
目を開けると目が合い、ニコッと微笑んできた。
「よし、右耳は開いたぞ。
…痛かったか?」
『いえ、意外と大丈夫でした。
左耳は目を瞑らずに済みそうです。』
そう言って右耳に触れると、きちんとファーストピアスが着いている。
ついに開いたのだと思うと、お洒落の幅が広がる想像をして嬉しくなった。
あの金色のピアス、買いに行ける!
そして、左耳は宣言通り目を開けた状態でしてもらった。
これぐらいの痛みなら、もっと早くに開けておけばよかったと少し後悔。
『開けてもらったし、部屋に帰りますね。
ありがとうございました。』
「ああ。」
お礼を言って立ち上がると、竈門さんはまた私の耳たぶに触れてきた。
ピアスを見ているのだろうけど、耳は弱いのでやめていただきたい…。
「きちんと消毒するんだぞ。」
『わ、分かってますよ…!』
少し大きな声を出すと、竈門さんは私の耳から手を離した。
ホッと安心したが、耳たぶに触られた感触がはっきりと濃く残っていた。
52.やってしまった 〜炭治郎side〜→←50.プツンッ 〜炭治郎side〜
809人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜宵依 - とんでもねぇ竈門さんや (9月25日 23時) (レス) @page29 id: cf60383a45 (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー - ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!神ですか?作者様と炭治郎 (2021年6月6日 14時) (レス) id: fe5b1b0085 (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー - ガァァァァァァァァッ!!やばいッッッ!!キスとか神すぎるッッッ!! (2021年6月6日 14時) (レス) id: fe5b1b0085 (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅の刃大好き - 続編もかっこよすぎるっ…!!もう、全然飽きません!どんどん読みますっ!! (2020年7月1日 19時) (レス) id: 7db63c5bfe (このIDを非表示/違反報告)
如月 哀華 - 何回読んでも発狂して愛しの妹に引かれる私はおかしいのか?いや、発狂するのは普通だろ?それにブツブツブツブツ…… (2020年5月31日 16時) (レス) id: 76720d9193 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朔夜 | 作成日時:2020年5月15日 22時