幼なじみが落とそうとしてくる。その3【五条悟】

97. アホな顔 〜悟side〜 ページ8

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「今日の五条、変だったよな？」

「うん。
イケメンなのは変わりないけど、ずーっと鼻の下伸びてやんの。」



練習終わりのストレッチ中、俺の噂をしているのが耳に入ってきた。
残念ながら、そういうことを言われなくても自覚している。
ダッシュをしている時も、シュートの練習をしている時も、頭の片隅にはAがいる。

本当は、今日も一緒に行きたかったし、一緒に帰りたいとも思っている。
だけど、距離感が大切だと、どこかの誰かが言っていた…気がする。

24時間365日、一緒にいたいけど、けど、けど…！！
我慢を覚えねぇとな。



……唇、柔らかかったな……。






『あ゛ーーーーー…。』



黙々とストレッチをしていた俺が、いきなり化け物みたいな低い声を出したものだから、隣にいた奴が怪訝な顔でこちらを見てきた。



「五条、やっぱり変。
アホな顔してる。」

『分かってらぁ。』



ハ◯ーポッ◯ーみたいに、魔法が使えたらなぁ。
目の前にAを召喚して、あんなことやこんなことするわ、絶対に。



……あんなことやこんなことって？

内緒♡






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