186.心の声 〜無一郎side〜 ページ6
伸ばされた手は震えていた。
髪を耳にかけてくれるのも、ぎこちなかった。
あ、まずい。
心臓がうるさい。
「傷付いたり、嫌いになったりなんかしないから…。」
ちゅっ…
Aが自分からキスをしてくれたのは2回目。
もうっ、もうっ、もうっ!
嬉しいけど…!
襲ってしまう…!
俺の頬に伸ばされた手を取り、手の甲にちゅっとキスをした。
すると、Aの手がピクンッと震えた。
『襲うよ?』
……心の声が出てしまった!
ハッと我に返ると、俺の下では真っ赤になったA。
くぅっ…!
グッ…と理性を抑えていると、Aの手がまた伸びてきた。
あ…次は震えていない…。
「先に…キスしたい……。」
ドッカーーーン!!(理性が爆発する音)
『もう、知らないからね。』
____________
「あっ…やぁっ…。」
『逃げないで。』
「変にな、るからっ…やだぁ…!」
ベッドから逃げようとしているAの腕を掴み、グイッと戻す。
ギュッと目を閉じ、目に涙を浮かべながら耐えている姿にゾクゾクッとする。
『かわいい。』
ベロンッと涙を舐めると、「んうっ…!」と声が出た。
思わず動きを止め、汗で張り付いたAの前髪をかき上げる。
『優しくできなくてごめんね。
大丈夫?』
すると、熱を帯びた目をとろん…と開け、俺の首に腕を回してきた。
「ん…大丈夫…。
動い、て、いいよ…。
っはぁ…。
むい、ちろ…好き…。」
Aの色っぽくて、湿り気を帯びたような声に、お腹の底がズクンッと唸る。
これは…相当クる。
『俺の方が好きだから。』
単純でかわいらしいマウントを取り、Aのことを抱き寄せた。
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ひろか - あーー!もーー!興奮が収まりません!ちょくちょく出てくる原作の台詞とかもう最高でした!刀鍛冶編の「おい、いい加減しろよ、クソ野郎が。」の台詞には赤面でした!刀鍛冶編で、私の中で、top3には入る台詞だったのでもーあーあーって語彙力がなくなりました。 (3月9日 0時) (レス) @page47 id: 57ea2d5713 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 海斗から助けた所がものすごくかっこよくてもっと無一郎の事好きになりました♥️ (2023年5月8日 11時) (レス) @page44 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
もろん - 完結おめでとうございます!!(終わってほしくないよぉぉぉぉ)とっっっっっっってもオモシロかったです!! (2021年6月8日 14時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
むむいむい君 - 完結おめでとうございます。いやもうマジで無一郎最高すぎる終わらないでーー (2020年12月12日 2時) (レス) id: fa7814fbb8 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - 完結おめでとうございます!あの...また新しく無一郎くんの小説書いてもらえますか? (2020年11月21日 3時) (レス) id: 16e352d00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年8月9日 19時