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190.嫌な電話 ページ10

大学内のカフェで、優雅に1人で休憩中…ではない。
無一郎の授業終わり待ちだ。
「ぜっっったいに待っててね!」と念押しされたので、暇を持て余しながら待っている。



頼んだカフェラテは、氷水との二層になっている。
それを何も考えずにジーッと見つめている時だった。



ブーッ、ブーッ



机の上でスマホが震えた。
無一郎かと思ったけど、まだ授業が終わっていない。
画面を見ると、知らない番号だった。



無視しようか、出ようか…。
気持ち悪いけど…。



『……もしもし?』

「あ、出たー。
もうちょっと早く出てくんね?」



電話の向こうから聞こえてきたのは、男の人の声だった。
その声に聞き覚えがあった。



『どちら様ですか…?』



賭けに近かった。
違うことを願いたかった。



「いやいや、何言ってんの?
元カレの声忘れた?
海斗だって。
あ、まさか、電話番号消した?
ひっでー。
俺、まだ登録してたのに。」



想像通り海斗からだった。
私は何も答えることができず、ギュッとスマホを握りしめた。



「黙ってないでさー。
この前、話している途中に時透が邪魔したじゃん?
だからさ、今からでも会って話さね?」

『それは無理…だから…。
もう話すことないし…。』

「Aから誘ってきたくせに?
…痛い目見るって言ったけど?
それ、Aにじゃなくて、時透くんにかもなぁ。」



ゾッ…として、手がカタカタと震える。
どうしよう、どうしよう、どうしよう…。
無一郎にだけはやめてほしい。
会うしか…___



スルッ



突然、耳に当てていたスマホが手品のようになくなった。
振り向いて顔を上げると、私のスマホを持っている無一郎がいた。

191.クソ野郎→←189.カナヲと無一郎



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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 , ふろふき大根   
作品ジャンル:恋愛
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ひろか - あーー!もーー!興奮が収まりません!ちょくちょく出てくる原作の台詞とかもう最高でした!刀鍛冶編の「おい、いい加減しろよ、クソ野郎が。」の台詞には赤面でした!刀鍛冶編で、私の中で、top3には入る台詞だったのでもーあーあーって語彙力がなくなりました。 (3月9日 0時) (レス) @page47 id: 57ea2d5713 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 海斗から助けた所がものすごくかっこよくてもっと無一郎の事好きになりました♥️ (5月8日 11時) (レス) @page44 id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
もろん - 完結おめでとうございます!!(終わってほしくないよぉぉぉぉ)とっっっっっっってもオモシロかったです!! (2021年6月8日 14時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
むむいむい君 - 完結おめでとうございます。いやもうマジで無一郎最高すぎる終わらないでーー (2020年12月12日 2時) (レス) id: fa7814fbb8 (このIDを非表示/違反報告)
無一郎 - 完結おめでとうございます!あの...また新しく無一郎くんの小説書いてもらえますか? (2020年11月21日 3時) (レス) id: 16e352d00b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年8月9日 19時

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