85.一休さん ページ39
『どこ行くの？』
「んー、お楽しみに。」
フフッと笑った無一郎は、私にもたれてきた。
今は電車で、そこそこ混んでいる。
…見られてる見られてる。
そこの女子高生たちに見られてる…！
『重いから…。』
電車の中はそこそこ静かで、『見られてる。』なんて言うと聞こえてしまう可能性が大いにあったので、そう言って無一郎の体をグッと押した。
「やだ。」
ピクリとも動かない。
面倒になって押すのをやめ、ため息をついた。
「あの革靴の人、かっこいいよね。」
「いやいや、イケメンすぎでしょ。」
「隣彼女さんかな？
お似合いだし、かわいいよね。」
私たちを見ていた女子高生たちが、私たちの噂をしている。
私のことも話していて恥ずかしい。
彼女でもないし、かわいくもないですぅぅぅぅ。
「��彼女��だって。」
無一郎も聞こえていたようで、耳元でコソッと言ってきた。
そこをピックアップしなくてよろしい！
『電車だから静かにしてください…！』
小声だけどきつく言うと、無一郎は「はーい。」と気怠げに返事をし、スマホを取り出した。
私はプイッとそっぽを向き、電車の窓から外を見た。
いい天気だから、雪が降る気配なんてしない。
ブーッ…
コートのポケットでスマホが震えた。
カナヲか炭治郎からの茶化しLINEかと思い、もぞもぞと取り出した。
タッチして画面をつけると、隣の無一郎からのLINEだった。
無一郎好きー。
静かにしてるから問題ないよね。
一休さんか！
トンチをきかせてきたぞ、この人！
キッと目を細めて睨むと、ニヤニヤと笑っている。
バカなの!?
無一郎バカになっちゃうぐらい好きだからね。
いくらこの場が静かでも、私の心臓はうるさい。
私は既読スルーをし、アウターのポケットにスマホを素早く入れた。
「何で無視するの。」
『…。』
ムスッとした無一郎を、現実世界でも無視。
もう知らない知らない。
早く電車から降りたい…うぅ…。
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優衣 - 無一郎がかっこよくてずっと心臓がドキドキしっぱなしでした♥️ (5月8日 10時) (
レス) id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 竈門夜蝶さん» 仲間！！高いけど可愛いんよ！貢いでまう…。時計もかわいいやろー？＼(^o^)／ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - かすみんさん» もっと舞い上がらせるぜ！！ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - むいくん推しさん» やっとやで！お待たせしました！！続編がんばる（ちゅ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - マナフィさん» ありがとうございますぅ！！好き！！（ぶちゅ (2020年7月22日 22時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年7月12日 20時
