8.ずーっと好き ページ9
『む、無理無理無理！！』
私は首と手をブンブンと振りながら、一歩下がった。
すると、無一郎は一歩進めた。
「確かに、結婚はまだ早いよね。
じゃあ、先に俺の彼女になってよ。」
無一郎は婚姻届を丁寧に折り、ブンブンと振っている私の片手を掴んだ。
放してほしくて力を入れたが、さすがは男の子。
力が強い。
『��じゃあ��って何！？
そもそも、好きな子いるんでしょ！？』
「バカ、鈍感。
それ、Aのことだから。」
『……はひっ！？』
冷静な無一郎とは逆で、私の頭の中はずっとパニック状態。
思わず変な声が出たけど、彼はそれをスルー。
「Aの近所に引っ越してきて、初めて会った10年前からずっと好きだよ。
告白した時にそう言われたから、Aに彼氏ができても我慢してた。
で、念願の今日。
俺、ずーっとAのことが好きだったし、これからもずーっと好き。
ね？
付き合ってよ。」
��なるほど！��…じゃなーい！
私は恥ずかしいやら、決まりが悪いやら、いたたまれないやら、色々な感情に飲まれていた。
キュッと下唇を噛んでいたため、ジンジンとそこが痛い。
『急に言われても無理…。』
無理に決まっている。
恋愛対象として見たことないし、女関係にだらしないし…。
いくらかっこよくても、優しくても、会話上手でも無理なものは無理だ。
「その割には、顔、赤くなってるよ？
かーわい。」
ツン…と頬をつついてきた。
やっと解放された手で、つつかれた右頬を押さえた。
「まぁ、急だから無理に決まってるよね。
でも、10年も我慢したし、もう我慢しないから。」
つつかれた右頬に全集中していた私が悪い。
そう、悪い。
ちゅっ…
隙をつかれ、左頬にキスをされた。
そして、頭をくしゃっと撫でられ、「おやすみ。」と言い、颯爽と帰っていった。
この間わずか約10秒。
なっ…なっ…何なの！！！
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優衣 - 無一郎の「俺の奥さん｣にやられた❗もうかっこよすぎるよ♥️ (5月8日 9時) (
レス) id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
霞桜 - 無一郎推しです 最高ですね何回も読んでますお気に入りの１つです(*´꒳`*) (2022年5月4日 11時) (レス) @page47 id: f3badad1aa (このIDを非表示/違反報告)
かすたーど - プリ小説始めましたか？作者名「あめ」さんで『プレイボーイ』まで書いてますか？パクリかもしれないと思い報告させていただきました。同一人物だったらすみません… (2021年6月12日 21時) (レス) id: a8aae533dd (このIDを非表示/違反報告)
もろん - すっごくオモシロい！天才だ〜応援しています！！ (2021年6月8日 6時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - わたぬきくん。さん» 何回でも周回してぇえぇ！笑 (2020年8月22日 0時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年7月4日 19時
