32.すーき ページ33
AAは新しいスプーンを手に入れた。
テレレッテレー♪
席に戻ると、私の座っていた場所に無一郎が移動していて、カナヲと喋っていた。
「運動神経いいのに、ハードルでつまずいてさぁ。
あれはおもしろかったよ。」
『何余計なこと言ってるの…。』
振り向いた無一郎は私と目が合うと、ニコッと微笑んだ。
「Aの昔話。」
『いや、聞こえてたから分かるよ！』
小学校の時から運動神経がいいことを自負していた。
だから、体育の時間に調子に乗ってハードルを飛んだ瞬間、つま先がハードルに引っかかり…ズデン！！
ほんっとうに痛かったのと、恥ずかしい思い出。
「どんなAもかわいいってことを、カナヲちゃんに伝えたかったんだー。」
『どう見てもカナヲ困ってるでしょ。』
カナヲは気まずそうに俯いている。
ああ、申し訳ない。
『はい、どいてどいて。
食べるから。』
グイグイと体を押すと、大人しく席から立った。
少し不満そうだけど、そんなの知りません。
「仕方ないなぁ、もう。
あ、これだけ言わないと。」
言葉でも不満をポツリと呟いたかと思うと、私の耳元に顔を近付けた。
��言わないと��って言ったから、大切なことかと思い、私も耳を傾けた。
「すーき。
…って言ったら照れる？」
私にしか聞こえないような小さな声で言った。
ガタタッ！と大きな音を立てて椅子を引き、無一郎から距離を取った。
囁かれた右耳が熱くて熱くてたまらない。
「A、本当にかわいい。
2人ともじゃあね。」
無一郎は飄々とこの場を去った。
私は顔を真っ赤にしながら、彼の背中を見つめていた。
「…ベタ惚れだね、無一郎くん。」
カナヲは感心したような口調で言った。
私は彼女の言葉を聞いて、机に突っ伏した。
『無一郎には羞恥心とかないのかな…。』
「うん、なさそう。」
ああ、もう、振り回されまくってる。
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優衣 - 無一郎の「俺の奥さん｣にやられた❗もうかっこよすぎるよ♥️ (5月8日 9時) (
レス) id: 95d1cd5894 (このIDを非表示/違反報告)
霞桜 - 無一郎推しです 最高ですね何回も読んでますお気に入りの１つです(*´꒳`*) (2022年5月4日 11時) (レス) @page47 id: f3badad1aa (このIDを非表示/違反報告)
かすたーど - プリ小説始めましたか？作者名「あめ」さんで『プレイボーイ』まで書いてますか？パクリかもしれないと思い報告させていただきました。同一人物だったらすみません… (2021年6月12日 21時) (レス) id: a8aae533dd (このIDを非表示/違反報告)
もろん - すっごくオモシロい！天才だ〜応援しています！！ (2021年6月8日 6時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - わたぬきくん。さん» 何回でも周回してぇえぇ！笑 (2020年8月22日 0時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年7月4日 19時
