337.わざとだ ページ30
ジャー…
「ごめん、取れそうか？」
『うん。
インナーでTシャツ着ててよかったね。』
トイレの前の手洗い場で、炭治郎のサマーニットを洗ってあげている。
なぜこんなことになったかというと…。
____________
ゴトッ…！
「あ…。」
グラスが倒れる音と、炭治郎の声。
ほぼ空だったからよかったものの、彼の服が濡れてしまった。
『シミになる前に洗おう。』
炭治郎の腕を掴んで手洗い場まで行き、サマーニットを脱いでもらった。
「��脱いで��って…やらしいな。」
『もう！
いいから脱いで！』
____________
帰ったらシミ抜きしないとなぁ…なんて考えていると、壁にもたれているはずの炭治郎が、私の隣にひょこっと来た。
『どうしたの？』
「んー？
見てるだけー。」
確かに見ているだけだが、ジッと見つめられると恥ずかしい。
見つめられている手元からじわじわと恥ずかしさが広がり、思わず視線だけを炭治郎に向けた。
彼も私の方を同じタイミングで見たようで、目が合った。
「ごめん。
グラス倒したのわざとだ。」
『えっ！？
…あ、ごめん。』
反射的に手が動き、水が軽く炭治郎にもかかってしまった。
思わず謝ったが、��わざと��とはどういうことなのか。
「善逸に頭乗せられて、妬かないわけないだろ。」
キスする勢いで、グイッと顔を近づけてきた。
ふわっと香るお酒の匂い。
私はグッと口を閉じ、炭治郎からスッと離れた。
「何で離れるんだ？」
炭治郎はそう言いながら、私にグッと近付いた。
『外だからでしょ！！
はい、洗うから離れて！』
「んー…。」
炭治郎は不服そうに口を尖らせ、素直に私から離れた。
私は無心に洗っていたのだが、心の中は大嵐。
だって…炭治郎がかわいすぎる！
関心を自分に向けるためにわざとあんなことするなんて、子供みたいだけど…それがまたかわいい。
王子様はずるいなぁ、ほんと…。
『帰ったらシミ抜きするね。』
「ほんと、いい奥さんになるよ。」
『っ…！
先に戻るから！』
炭治郎を放っておいて、先に席に戻った。
本当にずるい！
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ともりん - 朔夜さん» きゅんという言葉聞いたら、あの歌思い出してしまったやないかい！((ごめんなさい (2020年8月8日 20時) (
レス) id: 954e71dea0 (このIDを非表示/違反報告)
みかん。 - そうやなぁ（＾ｖ＾）フラグでええわ（何弁？） (2020年6月28日 18時) (レス) id: 7938644ae6 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - nasiremonさん» はっ…！やりすぎた…！！ (2020年6月27日 23時) (レス) id: eb37705ec2 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon(プロフ) - 朔夜さん» 咲夜さんあったかーい！！炭治郎もおいでーn(((殴 咲夜さんｯｯ………くるじぃ………((気絶 (2020年6月27日 23時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
むいくん推し(プロフ) - 朔夜さん» 朔夜さん好きぃ〜！いっぱい甘えさせて？笑 (2020年6月27日 22時) (レス) id: cb8f5d0707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年6月20日 22時
