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220.別れてよ ページ40

頭が痛い。
目の前がチカチカする。
心臓が飛び出そう。



陽菜さんは何て言ったの?



「ごめんねぇ。」



陽菜さんは口では謝ったが、態度はそれとは真逆だった。
座っているのに、めまいが酷くて倒れそうだ。



『な…んで…。』
「そんなの、私が炭治郎のこと好きだからに決まってるじゃーん。
だからさ、別れてよ。」



そう言い、頬杖をついて勝ち誇ったような顔で見てきた。



「2年ぶりに会った時も運命だと思ったの。
あんな街中で普通会う?
しかも、クリスマスも私の方を優先してくれたもんね。
普通、彼女の方優先しない?」
『それは…陽菜さんのお父さんのことがあって…。』
「でも、来てくれたことには変わりないよねぇ?」



太ももの上で手を握りしめる。
陽菜さんの言う通り、それは事実だ。
仕方がないと分かっていても、本人から言われると辛さが倍増する。



「私の方が炭治郎に合っていると思う。」



何も言えなかった。
キスのことが引っかかり、その後の陽菜さんの発言に妙な説得力が生まれてしまっている。
炭治郎がそのことを言ってくれていたら、ここで言い返すことができただろう。
どっちからしたの?
何で…何で言ってくれなかったの?
内緒にされたら信用できないよ…。



「まっ、考えといてねぇ。
デート、楽しんで?」



陽菜さんはクスクス笑いながら、伝票を持って行ってしまった。
私は何も言えず、しばらくその場から動けずにいた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , とんでもねぇ   
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そらね - 正直言って陽菜ちゃん嫌いです。 (2020年11月15日 9時) (レス) id: 4fd123f034 (このIDを非表示/違反報告)
- 朔夜さん!これからもたくさん素敵なお話を作ってください! (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
- お話が面白すぎて……すごい……。(語彙力) 炭次郎の甘えてくるところがアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!たまらん!!!!!! (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅の刃大好き - 陽菜が炭治郎のこと好きなのはわかるけど、さすがにやりすぎぃ〜!炭治郎、夢主さん、がんばれ〜!!そしてそして!朔夜さんも頑張ってください! (2020年7月4日 0時) (レス) id: 7db63c5bfe (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜色(プロフ) - 朔夜さん» んーっ! (2020年6月8日 18時) (レス) id: 47360ddac9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年6月3日 20時

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