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209.炭治郎の彼女だから ページ29

私からキスをしたのは初めてだ。
炭治郎はぽかーんと自分の口元を押さえている。



『今みたいに何でも言ってほしい。
私のことを困らせたり悩ませてもいい。
だって、炭治郎の彼女だから。
聞いて気持ちは暗くなるかもだけど…私は大丈夫だから。』



すると、炭治郎は手を繋いだままその場にしゃがみ込んだ。
そして、気の抜けたようなため息をついた。



「ほんと敵わないなぁ。
A、好きだよ。
…駄目だ、うまく言えない。」
『言えてるよ?』



炭治郎はゆっくりと私を見上げた。
その子供のような視線に私は弱い。



「今日、Aの部屋に泊まってもいいか?
離れたくない。」



あーもー!
いいですよ!
いいですとも!!



『いいよ。
ご飯も作ってあげる。
簡単なものだけど。』
「ありがとう。
A、大好き。」



炭治郎は立ち上がってピタッと私に体を寄せ、楽しそうに笑った。



「本当に好きだ。
いや…好きだ。
好きすぎて困るぐらい好きだ。」
『怖いよ…。』



私は大丈夫だって覚えていてね。
ずっと今みたいに笑っていてね。

210.偶然 〜炭治郎side〜→←208.キス



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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , とんでもねぇ   
作品ジャンル:その他
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そらね - 正直言って陽菜ちゃん嫌いです。 (2020年11月15日 9時) (レス) id: 4fd123f034 (このIDを非表示/違反報告)
- 朔夜さん!これからもたくさん素敵なお話を作ってください! (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
- お話が面白すぎて……すごい……。(語彙力) 炭次郎の甘えてくるところがアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!たまらん!!!!!! (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅の刃大好き - 陽菜が炭治郎のこと好きなのはわかるけど、さすがにやりすぎぃ〜!炭治郎、夢主さん、がんばれ〜!!そしてそして!朔夜さんも頑張ってください! (2020年7月4日 0時) (レス) id: 7db63c5bfe (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜色(プロフ) - 朔夜さん» んーっ! (2020年6月8日 18時) (レス) id: 47360ddac9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔夜 | 作成日時:2020年6月3日 20時

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