183.ネクタイ ページ3
こっちも拗ねてしまい、『もういいよ。』と無愛想に答えた。
「A、もう拗ねないでくれよ…。
スーツに着替えて部屋まで行くから。」
こんなことで機嫌が直る私は単純だ。
思わずキラキラとした目で炭治郎を見上げた。
『本当？』
「嘘はつかないぞ。」
『ありがとう！』
炭治郎のスーツ姿が見れる！
素直に嬉しい。
「じゃあ、俺のお願いも聞いてくれるか？」
ギクッとし、繋いでいる手に力が入る。
だって、変なお願いを言われたらどうしようという不安があるからだ。
すると、炭治郎はくつくつと笑い始めた。
「緊張した匂いするぞ。
大丈夫だ、変なことじゃない。
ネクタイを結んでほしい。」
あ、なんだ。
そんなことか。
ホッと胸を撫で下ろし、『結べるし、それぐらい任せて。』と言った。
お願いを聞いたはずなのに、炭治郎はどこか不満そうに眉をひそめた。
「何でネクタイが結べるんだ？
……宇髄か？」
はい、やきもちー！
かわいいー！
私は口元に手を当て、クスクスと笑った。
その姿を、炭治郎が怪訝な表情で見ている。
『違う違う。
私の高校が女の子も男の子もネクタイだったの。
毎日結んでたから、結べるの。』
「あ、そうなのか！
妬いてしまったぞ！」
炭治郎は安心したように笑いかけ、手をギュッと握った。
私の彼氏は、犬みたいにかわいいところもある。
でも、こんなことを言ったら怒るかも…。
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そらね - 正直言って陽菜ちゃん嫌いです。 (2020年11月15日 9時) (
レス) id: 4fd123f034 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - 朔夜さん！これからもたくさん素敵なお話を作ってください！ (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
凪 - お話が面白すぎて……すごい……。(語彙力) 炭次郎の甘えてくるところがアアアアアアアアアアッッッッ！！！！！！たまらん！！！！！！ (2020年7月23日 0時) (レス) id: c9bbef43dc (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅の刃大好き - 陽菜が炭治郎のこと好きなのはわかるけど、さすがにやりすぎぃ〜！炭治郎、夢主さん、がんばれ〜！！そしてそして！朔夜さんも頑張ってください！ (2020年7月4日 0時) (レス) id: 7db63c5bfe (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜色(プロフ) - 朔夜さん» んーっ！ (2020年6月8日 18時) (レス) id: 47360ddac9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔夜 | 作成日時：2020年6月3日 20時
